余命宣告27日目 ページ27
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「……嘘。嘘だ……！」
信じられなかった。信じたくなかった。
「落ち着いて下さい。一般的に脾臓に癌の転移は起こりにくいんです。でも脾臓は体の大切な部分が多く繋がっている場所。なので1度転移したら全身転移と言ってもいいほどなんです。」
という事は……脾臓への転移は見つかったけど他の場所への転移は見つかってないってこと？ダメだ。頭が追い付かない。
「……A。」
「え、あ。轟くん。」
「……今まで一人で抱え込んでたのか。」
「……」
何も言い返せなかった。確かに最初は、大切な人が居ないから誰かに話す必要は無いと思っていた。でも今はその逆だ。
大切な人が出来た。
心配をかけたくない。
だから話したくなかった。
「改めて、霧原さん。余命3ヶ月です。」
短くなっている……そりゃそうだ。全身へ転移しているのだから。癌の進行速度は私たちが考えているよりも早いらしい。なら余命が2ヶ月縮むのもおかしくはない。
「はぁ。自分で自分殺すようなものなのにね。」
「A。」
無理して笑うな。とでも言いたそうな轟くん。私の心と同じ顔をしている。轟くんこそ笑ってよ。整ってる顔が台無しだよ？ほら、私みたいに。
「笑えるかよ。」
それだけ一言告げると轟くんは部屋を出ていってしまった。点滴が終わり、帰る用意をしていると待合室に轟くんが座っていた。
「あ、轟くん。」
「もう大丈夫なのか。」
「うん。元気だよ。とても3ヶ月後に死ぬとは思えないほど！」
そう言って笑ってみるも轟くんは無視。二人の間には気まずい空気が流れる。
「帰るか。」
その流れで私たちは一緒に帰った。
「そうだ、この前からずっと轟くんの手料理食べさせてもらってたから次私が作るよ。」
夕ご飯にはちょうどいい時間だった。
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Nao(プロフ) - 珊瑚さん» ありがとうございます！期待を超えるくらい泣かしてみせますね笑 (2020年1月21日 9時) (
レス) id: 9cbd37a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - うわ〜。これはいい小説な予感がします。最終回で泣いてしまうかも、更新待っています。 (2020年1月20日 23時) (レス) id: 75cba6923f (このIDを非表示/違反報告)
Nao(プロフ) - kagamikoto08さん» そうなんです！！爆豪が元カレでここから色々展開させていく予定なので楽しんでみて貰えたら嬉しいです！ (2020年1月18日 10時) (レス) id: 9cbd37a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
kagamikoto08(プロフ) - 余命宣告悲しいけど、１３日目にして爆豪が元彼って驚きました！ (2020年1月18日 10時) (レス) id: cbbf42e28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nao | 作成日時：2020年1月15日 22時
