余命宣告28日目 ページ28
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買い物袋を持って家に帰る。時間は午後6時前。私は得意の和風パスタを作ることにした。しめじ、ほうれん草、ベーコン、味付けは麺つゆ……いや手抜きかい。と自分で突っ込みながら作っていく。
私はお酒に弱いのでアルコール度数2%の缶酒。轟くんはアルコール度数9%の缶チューハイを飲む事にした。
2人ともいい感じにほろ酔っている。
「雄英高校の時さ、轟くん強かったよね。」
ソファに移動して二人でバラエティ番組を見ながら晩酌をしている。少し身体が火照っていて暑い。
「そうか？でも体育祭ではベスト4入りはしてた。」
「私なんてトーナメントの初回で終わってたよ。でも仮免試験の時はいい結果残せたし、本試験でも頑張ったよ。」
「爆豪のためにか？」
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しまった。酔いのせいか、つい聞いてしまった。
「すまん。酔ってるから。」
そう言ってAの顔を見た時だった。目が合い、視線を逸らせなくなる。こうなった時に起こる現象はただ一つ。俺たちは静かに唇を重ねた。
Aの長いまつ毛が伏せられて、柔らかく小さな唇を指でなぞる。Aは俺の火傷の後を触り、辛そうな顔をして微笑んだ。
「これも、酔いの所為か？」
「うん。酔いの所為。」
そうか。と静かに答え今度は深くキスをする。舌を絡ませ合い、息継ぎをしてはまた触れる。息苦しいのか、何度も息継ぎをして息を切らしているAはすごく可愛かった。
「俺はずっとAが好きだったんだけど。Aは俺のこと好きか？」
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Aは俺のこと好きか？そう聞かれて私は我に返る。どうしよう。轟くんとキスしちゃった。好きな人とキス出来るのは嬉しい。告白までされた。
「私……は……」
私も好きだよ。笑顔でそう言えたら良かった。でも今の私には答えられない。こんなに態度で示して、言葉にはできない。
「私っ……私は……ごめんなさい。」
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Nao(プロフ) - 珊瑚さん» ありがとうございます！期待を超えるくらい泣かしてみせますね笑 (2020年1月21日 9時) (
レス) id: 9cbd37a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - うわ〜。これはいい小説な予感がします。最終回で泣いてしまうかも、更新待っています。 (2020年1月20日 23時) (レス) id: 75cba6923f (このIDを非表示/違反報告)
Nao(プロフ) - kagamikoto08さん» そうなんです！！爆豪が元カレでここから色々展開させていく予定なので楽しんでみて貰えたら嬉しいです！ (2020年1月18日 10時) (レス) id: 9cbd37a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
kagamikoto08(プロフ) - 余命宣告悲しいけど、１３日目にして爆豪が元彼って驚きました！ (2020年1月18日 10時) (レス) id: cbbf42e28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nao | 作成日時：2020年1月15日 22時
