余命宣告15日目 ページ15
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「嫌なこと思い出した……」
最近死ぬことを自覚した。やっぱり死ぬのは怖い。でもこれは誰にも変えられない。私自身でも。今までは家族が居なくて気楽だなんて思っていたけど、やっぱりこういう時は傍に居て欲しかった……。
「お父さん。」
帰らぬ人。
感傷に浸っていても仕方がない。私だけが癌なわけじゃない。私だけが可哀想なんかじゃない。世界には既に癌でなくなった人も居るのだから。
「よし。家事やるぞ！」
今日はオフの日だ。気分を切り替えるためにも溜まっていた洗濯物をする事にした。ついでに家の掃除も。トイレ、お風呂。水周りを徹底して。
そう意気込んだ時だった。共有玄関のチャイムがなる。私の家を知ってるのは轟くんくらいしか居ない。轟くんなら家の玄関のチャイムを鳴らすだろうし。来る前に連絡を入れてくれると思う。
あ、名刺のまだ登録して無かった。じゃあ、連絡は来ないか。そんなことを呑気に考えながらインターホンを見る。画面に映っていたのはそう。忘れたかった爆豪勝己だった。
「なん……で？」
よし、ここは居留守だ。居留守を使う。帰ってもらうまで我慢だ。そんな時だった。
『おい、A。居るんだろ。』
背を向けたインターホンから勝己の呼びかけ。私は体を大きく揺らした。そんな時だった。体に痛みが走る。誰か……誰か呼ばなきゃ。
仕方ない。頼るのは嫌だけど。ここは勝己に。私はインターホンの応答ボタンを押して絞り出すように声を発した。
「勝……己！助……けてっ！っあﾞぁﾞ！」
その後のことは何も覚えていない。最後に見たのは床と、私に駆け寄り心配そうな顔をした勝己だけだった。
私の事。邪魔なんでしょ？ならそんなに私よりも辛そうな顔しないでよ。
「勝……己。」
「A！！おい！！A！！」
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Nao(プロフ) - 珊瑚さん» ありがとうございます！期待を超えるくらい泣かしてみせますね笑 (2020年1月21日 9時) (
レス) id: 9cbd37a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - うわ〜。これはいい小説な予感がします。最終回で泣いてしまうかも、更新待っています。 (2020年1月20日 23時) (レス) id: 75cba6923f (このIDを非表示/違反報告)
Nao(プロフ) - kagamikoto08さん» そうなんです！！爆豪が元カレでここから色々展開させていく予定なので楽しんでみて貰えたら嬉しいです！ (2020年1月18日 10時) (レス) id: 9cbd37a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
kagamikoto08(プロフ) - 余命宣告悲しいけど、１３日目にして爆豪が元彼って驚きました！ (2020年1月18日 10時) (レス) id: cbbf42e28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nao | 作成日時：2020年1月15日 22時
