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時間遡行軍との衝突を始めてから、十分ほど経過した。
廊下や庭でずっと斬り合いが行われているのだが、時間遡行軍の数は減るどころか増す一方だった。


信濃「大将達は!?」

貴方「さっき前田が呼びに行った!」

薬研『こいつら、どう見ても数が増えてる…ひょっとして、まだ入って来てるのか!』


薬研の言葉に、A達は正門の方へ向かう。
案の定、扉を粉々に破壊された正門からは続々と時間遡行軍が入って来ていた。


薬研『くそっ…どれだけいるんだ!』


入って来ようとする時間遡行軍を斬り倒して正門から出ると、A達はその場に呆然と立ち尽くした。



こちらに向かってくる、無数の提灯の明かり。



信濃「うそ…でしょ」

貴方「あんな数、無理だって!」


後ろの方から、前田と寿が駆けて来た。


寿「おい!どうなってんだよこれ!」

貴方「あ、やっと来た!何やってたの!」

寿「部屋で脇差の相手してたんだよ!木刀しかなかったから、藤四郎が来てくんなきゃヤバかった!」

薬研『そんなことはどうでも良い!大将、あれを見ろ!あんな数、俺達だけでは無理だ!』

寿「な…」


寿も、先程のA達と同じように呆然とした。


信濃「どうするの、あれ!」


信濃の顔を見た寿は少し考え込むと、前を向いて目を閉じ、右腕を上に上げた。


貴方「ちょ、何…」

寿「見てろ」


寿は何かをぶつぶつと唱えて目を見開いた。
その瞬間、ぴんと空気が冷たく張り詰めたような、そんな感覚がした。

時間遡行軍の方に目線を戻す。
A達は驚いた。
時間遡行軍は、見えない壁に阻まれていたのだ。
こちらに来ようとしているのだが、見えない壁に邪魔をされていて一体も入れなくなっている。


貴方「これ…」

寿「おう、結界だ。師匠に教えてもらった。一応本丸全体包めたはずだ」


だが、寿がそう言ってから三十秒程経った頃、何かが弾けるような音がして、体当たりをしていた時間遡行軍は結界を通り抜けた。
いや、違う。結界が解かれたのだ。


寿「!」


すかさず寿は次の結界を張ろうと集中する。


寿「お前ら護衛を頼む!…人間様、舐めんじゃねえぞ」


その横でAは前田に尋ねた。


貴方「そういやあのドジは!?」


その質問に、前田は慌てたように言った。


前田「それが、どこにもいないんです。部屋がめちゃくちゃで、部屋の外に出たのかと思ったのですが、誰も主君の姿を見ていないと…!」

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設定タグ:刀剣乱舞 , とうらぶ , 女主   
作品ジャンル:アニメ
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そると@受験生(プロフ) - いつの間に沢山のコメントありがとうございます!これからも頑張りますぞ〜(*`・ω・) (2017年3月31日 18時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
あやとり猫(プロフ) - 初コメ失礼します!! シリーズを見つけて1章から飛んできました!!面白すぎて涙が出ました(勿論感動でも出ましたよ!!) 鶴さん…みかち…ジジィが尊いことはわかりました(( そして遅くなりましたが続編おめでとうございます!!更新ゆるりと楽しみにしております!!(*^▽^*) (2017年3月20日 1時) (レス) id: ace5edcb89 (このIDを非表示/違反報告)
霧月(プロフ) - 続編おめでとうございます!!鶴丸さぁあん!!!ついに....!ついに....!恋をした!!!!短編も楽しみにしとりますぞ!!! (2017年3月19日 20時) (レス) id: d9abe7bbeb (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - やったいちこめだやっふぃ!!!!続編おめでとうございますありがとうございます、いつも楽しみにしてます! (2017年3月19日 20時) (レス) id: 2ca1777b5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:そると | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年3月18日 11時

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