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審神者が本丸にいない？
どういうことだ。
前田「どこを探してもいらっしゃらなくて…何かご存知ありませんか？」
貴方「知るわけないでしょ…！」
その間に寄ってくる短刀をAは一体破壊する。
また結界が張られ、一度腕を下ろした寿にも尋ねてみた。
貴方「寿知らない？ドジの奴どこにいるのか」
寿「え？師匠？そういや見てねーな。いねーの？」
貴方「うん、どこにも。まあ私達はピンピンしてるから死んではいないと思うけど」
寿「そうか…」
また結界が解かれた。
寿は大きく舌打ちをして、また結界を張ろうとする。
Aは前田に寿の護衛を頼むと、審神者の部屋の方へ向かった。
審神者の部屋に行くまでに時間遡行軍を三体斬り、やっとのことで半開きの襖を開ける。
Aは部屋の惨状にしばらく立ち尽くしていた。
掛け軸や箪笥は所々が斬られ、生け花にしてあったであろう花はそこら中に散らばっている。
壁の端に寄せられた布団の上には数滴の血が滴っていた。
貴方「うわ…」
多分、ここに審神者はいない。
そう悟ったAは後ずさるように部屋を後にした。
Aがまた寿達の元に戻ると、薬研が何かを叫びながら寿に突っかかっていた。
薬研『大将！だからもうやめておけ！』
寿「るっせえ…キリが無いんだ、しょーがねーだろ…！」
薬研『霊力を使い過ぎだ！これ以上やると大将の体がもたない！』
寿「…っ、それはそっちも一緒だろうが！」
またひとつ結界が張られた。
汗は寿の茶髪をびっしょりと濡らし、地面にまで滴っている。
寿の息はもう絶え絶えで、今にも倒れてしまいそうだった。
しかし時間遡行軍の群れは一向に減る気配もなく、刀剣男士達の体力が削られていくばかりである。
それはAも同じであり、一体倒すのに掛かる時間も段々長くなっているように感じる。
もうダメかもしれない。
そんな思考がAの脳裏を過ぎった時だった。
遠くの方で、時間遡行軍が大きく啼いた。
その声がこちらに届くと、A達付近にいた時間遡行軍は突然戦うことを止め、踵を返して本丸の外へ向かって行く。
貴方「…？」
一体どうしたのだろうか。
本丸を襲撃しに来たのではなかったのだろうか。
寿「…はぁっ…」
寿は荒い息をしながら、その場に膝をついた。
A達はきょとんとしつつも、それぞれ床や地面に落ちた鞘を拾って刀身を納めていた。
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そると@受験生(プロフ) - いつの間に沢山のコメントありがとうございます！これからも頑張りますぞ〜(*｀･ω･) (2017年3月31日 18時) (
レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
あやとり猫(プロフ) - 初コメ失礼します!! シリーズを見つけて1章から飛んできました!!面白すぎて涙が出ました(勿論感動でも出ましたよ!!) 鶴さん…みかち…ジジィが尊いことはわかりました(( そして遅くなりましたが続編おめでとうございます!!更新ゆるりと楽しみにしております!!(*＾▽＾*) (2017年3月20日 1時) (レス) id: ace5edcb89 (このIDを非表示/違反報告)
霧月(プロフ) - 続編おめでとうございます！！鶴丸さぁあん！！！ついに....！ついに....！恋をした！！！！短編も楽しみにしとりますぞ！！！ (2017年3月19日 20時) (レス) id: d9abe7bbeb (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - やったいちこめだやっふぃ！！！！続編おめでとうございますありがとうございます、いつも楽しみにしてます！ (2017年3月19日 20時) (レス) id: 2ca1777b5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そると | 作者ホームページ：
作成日時：2017年3月18日 11時
