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薬研は息を切らせている寿に言った。
薬研『霊力がかなり弱まってるぞ。だから言ったんだ』
寿「悪い…」
すると、その横を通って宗三がAに近付くと言った。
宗三「よく時間遡行軍に気付きましたね。このまま気付いていなければ、奇襲を仕掛けられて全滅していたでしょう」
貴方「そう？良かったー」
ほっと胸を撫で下ろしたところで、Aはひとつ忘れていたことを思い出した。
貴方「…そういえば、あのドジは？」
小夜「主…？見てないよ」
宗三の側にくっ付いていた小夜はふるふると横に首を振る。
同じように宗三も、見ていません、と首を振った。
周りの刀剣男士達に問い掛けてみても、知っていると声を上げる者はいない。
流石にこれは不自然である。
歌仙「捜そう」
歌仙の一言で、皆は一斉に動き始めた。
薬研「怪我した奴は俺達の所に来い。手入れしてやる」
薬研『おっと、大将はそこで休んどけ』
そんな言葉を背中越しに聞きながら、A達は審神者を捜索し始めた。
だが、いくら探しても本丸の中に審神者はいなかった。
部屋の隅々から押入れの中、縁の下、冷蔵庫に至るまで血眼になって探したのだが、一向に見つからない。
乱「もしかしたら本丸の外にいるのかも。Aちゃん、行ってみよう」
乱がそう言ったため、A達は正門の扉だった木くずを踏み締めながら本丸の外へ出た。
どんよりと曇った空のせいで月明かりはほぼ無く、辺りは真っ暗である。
Aと乱は持って来ていた懐中電灯で辺りを照らした。
懐中電灯の光はかなり遠くまで届いたが、一見人影らしきものはない。
と、少し遠くのところで、何かがキラリと反射した。
赤みがかった光の色に、Aはそちらの方へ駆け寄る。
乱「何か見つかったの？」
Aが乱の目の前で拾い上げたのは、一本のペンダントだった。
細い銀色のチェーンにぶら下がっているドッグタグ風のチャーム。
表には、赤、オレンジ、黄のラインストーンが一つずつはめられており、細かい模様の彫りが入っている。
裏には小さく『K・K』と彫られていた。
このペンダント、どこかで見た気がする。
乱「それ、寿さんの…！」
貴方「あ！」
Aは思い出した。
いつも寿の首で揺れていたのは、このペンダントだった。
貴方「でも、なんでこんなとこに…」
乱「聞いてみよう！」
Aと乱は、小走りで本丸に戻った。
〜追記〜
夏休みが休みじゃねぇ
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そると@受験生(プロフ) - いつの間に沢山のコメントありがとうございます！これからも頑張りますぞ〜(*｀･ω･) (2017年3月31日 18時) (
レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
あやとり猫(プロフ) - 初コメ失礼します!! シリーズを見つけて1章から飛んできました!!面白すぎて涙が出ました(勿論感動でも出ましたよ!!) 鶴さん…みかち…ジジィが尊いことはわかりました(( そして遅くなりましたが続編おめでとうございます!!更新ゆるりと楽しみにしております!!(*＾▽＾*) (2017年3月20日 1時) (レス) id: ace5edcb89 (このIDを非表示/違反報告)
霧月(プロフ) - 続編おめでとうございます！！鶴丸さぁあん！！！ついに....！ついに....！恋をした！！！！短編も楽しみにしとりますぞ！！！ (2017年3月19日 20時) (レス) id: d9abe7bbeb (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - やったいちこめだやっふぃ！！！！続編おめでとうございますありがとうございます、いつも楽しみにしてます！ (2017年3月19日 20時) (レス) id: 2ca1777b5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そると | 作者ホームページ：
作成日時：2017年3月18日 11時
