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それを見た二人は息を呑んだ。


貴方「…なんで?」

太鼓鐘「さぁ…どうすりゃいいんだ…」


小声で話しながら、時間遡行軍の様子を見守る二人。
時間遡行軍は何かを探すように、道路の真ん中をうろついている。


貴方「っていうか、これ他の人に見えてなくない…?」

太鼓鐘『多分な。あのねーちゃん、見向きもしてねぇぞ』


太鼓鐘は、時間遡行軍の横を通り過ぎる女性の姿を見届けながら答えた。

どうして平成にこんなものがやって来た?
どうして他の人には見えていない?

そんなことを考えていると、時間遡行軍がくるりとこちらを向いた。


貴方「あ」


Aは太鼓鐘の頭を引っ込めようとしたが時既に遅し。
時間遡行軍は、途端にこちらの方へ歩いて来た。
不気味なオーラを纏う時間遡行軍の群れが丸腰の二人に与えたのは、凄まじい恐怖と絶望感のみだった。


太鼓鐘『やばい!逃げるぞ!』


太鼓鐘の声を合図に、二人は慌てて反対方向に駆け出した。


貴方「逃げるってどこに!?」

太鼓鐘『分かんねぇ!』


だが、時間遡行軍はパニック状態の二人を差し置いて、二人の通り過ぎた曲がり角を曲がって離れていった。


貴方「…あれ?」


気が付いたAは足を止めて、首を傾げる。
それに続いて太鼓鐘も顎に手を当てて言った。


太鼓鐘「ありゃ?ひょっとして俺らじゃない感じ?」

貴方「でも一瞬こっち来たよね?何目的?」

太鼓鐘「さあ?っつか、今あいつらが歩いてった方向って何かあったっけ?」

貴方「別になんも…」


そこまで言った時、Aはふと気付いた。
あそこの角を右に曲がって、しばらく真っ直ぐ行って、また右に曲がってすぐ見える場所。


貴方「…工事現場!!!」

太鼓鐘「え?あっ!狙いってもしかして…」


もしかしなくても、きっとそうだ。


貴方「…寿じゃん」


時間遡行軍は刀剣男士ではなくその主、寿を狙っているのだ。
審神者と刀剣男士には少なからず霊力が宿っている。時間遡行軍は自分達の霊力を辿って、同じ霊力を持つ寿の居場所を突き止めようとしていたのか。


太鼓鐘『じゃあ急げ!』

貴方「分かってる!」


二人は踵を返し、時間遡行軍の歩いて行った道とは違う道を使って走って行った。



〜追記〜

あと一週間…来週…きんようび…ジュケン…オワル…

33→←31☆夢主視点☆



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設定タグ:刀剣乱舞 , とうらぶ , 女主   
作品ジャンル:アニメ
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りなほ@受験生(プロフ) - ありがとうございます(`・ω・´)私自身青江クラスタなのでそう言って頂けるとホントウレシィ… (2016年12月18日 0時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
腐り始めた豆腐 - ↓青一江じゃないです。アオーエです。 (2016年12月17日 20時) (レス) id: 20ecaa2ed9 (このIDを非表示/違反報告)
腐り始めた豆腐 - もう……本当にこの小説大好きです(笑)寿も東も夢主も大好きだぁー!!東の本丸の青ー江が好きすぎる。更新楽しみにしてます! (2016年12月17日 20時) (レス) id: 20ecaa2ed9 (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - この話は割と寿中心なのです( ˇωˇ )トラブルメーカーェ…グラサンは大爆笑でした (2016年11月1日 23時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
白鶴(仮)@プリンは犠牲になったのだ - 寿…お馬鹿さんですか、お前は……  グラサンwwそういやそうだったwwwww (2016年10月31日 14時) (レス) id: 064ce5e387 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:そると | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年9月19日 21時

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