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説明書不在 ページ6

審神者「お茶淹れて貰うように頼んで来るから、くつろいでて」



招かれた部屋に入り、机の前に正座するとAは頭を回転させ始めた。

まず、ここは何処なのか。

客間らしき部屋に招かれ茶まで出る丁寧さだ。少なくともこちらにこれ以上危害を加えるつもりはない…と、思う。
そして、先程の袴の男は「人の姿に驚くのは仕方ない」と言ったこと。これも引っかかった。
まるで人ではなかった何かに語りかけるような、そんな口調だった。

他にも色々考えたいことはある。

あの気を失う直前に見た光。
袴の男と二頭身の人。
綺麗という言葉を嫌う金髪の男。

考える事が多過ぎて、頭がパンクしてしまいそうだ。

と、ここまで考えた時だった。


?「ちょっと、押さないで…うわぁっ!?」


その声を始め、沢山の重いものが落ちるような音が背後からした。
驚いて振り向いた先には、外れて床に倒れた襖と、その上に折り重なっている小さな子供達。

詳しく言えば、髪の毛やら目やらがやたらとカラフルなショタ。ロリ。
何この子達、この歳で染髪?カラコン?今時の子ども…やるな…

Aは咄嗟に話しかけようとしたが、その子ども達は口々に『しまった!』『いち兄に叱られちゃう!』『ご、ごめんなさい!』などと言い、慌てて走っていってしまった。

また一人取り残されたA。


今の子達は何だ?


もしかして、袴の男の親戚?
でもそれにしては数が多過ぎた。それに、顔立ちもばらばらだったので、そうだとは考え辛いだろう。

じゃああの子達は一体…?

そのような思考は、また遮られた。

今度は、子供でも袴の男でもない人が部屋に入ってきた。
その人を見るなり、Aの背中に冷たいものが走る。

こちらを見もせずに部屋へ入ってきたのは、あの金髪の男だった。
しかしそのすぐ後ろに、湯のみの乗った盆を持つ袴の男が見え、Aは少し安心することができた。

金髪の男は、倒れた襖を不思議そうに見つめながらもAの向かい側に座る。


で、袴の男は。


審神者「ねえ、さっき短刀の子たち来た?なんかこっちから声が聞こえてきたぁああああぁぁぁぁぁぁァァァアアアアアアッッ!!!!!?」

山姥切「あ、熱っ!?」


Aの目の前で倒れた襖につまづき、湯のみの中身を全部金髪の男にぶちまけながら登場してきたのだった。

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設定タグ:刀剣乱舞 , とうらぶ , 女主   
作品ジャンル:アニメ
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そこら辺の水溜まりの水@不味い水(プロフ) - 作品を読もうと画面を見るとグロ画像がありしょっぱなから精神を抉られた、慰謝料を寄越せ (2018年5月12日 21時) (レス) id: 30224d1d1f (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - 御影さん» 包丁藤四郎!?そんな刀があるのですか…知りませんでした((((;゚Д゚))))大丈夫です、なっちまってません← (2016年9月22日 21時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
御影 - 先日徳川美術館で見てきた包丁藤四郎を思い浮かべてしまいましたよ(^-^;一応この話自体は簡潔してるみたいだしこれから読み始めるところなので(←おい)あり得ないでしょうが包丁藤四郎になっちまってるのかなぁー、と妄想しました! (2016年9月22日 17時) (レス) id: a473325dfe (このIDを非表示/違反報告)
アヤミ(プロフ) - りなほ@多忙さん» なにこの会話!!めちゃ入りたかった!! (2016年2月9日 19時) (レス) id: dcc37d5cfe (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - 綺羅さん» …続きはメールでしましょうねー (2016年2月6日 7時) (レス) id: a309352d54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りなほ | 作者ホームページ:   
作成日時:2015年10月31日 13時

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