《島崎亮》手を差し出しましょう。

手を19 ページ19

「そいつ、カッコイイのかよ」





『そんなことどうだっていいよ。

それに人によってカッコ良さも違って見えるし』





「いいから答えろよ、少なくともAはカッコイイと思うのか?」






急にどうでもいい話にも関わらず真面目な顔するもんだから
こちらとしても困るよ。



私にとって島崎くんか〜。


頭の中で彼の笑った表情を浮かべてみる。








『...』







「「???」」








.









『...



ｯ///』ﾎﾞｯ







「「うわｯ!?真っ赤!!」」







や、やばい

普通にカッコイイと思う。



顔も熱くて、こんなの周りから見たら変人じゃん。



パタパタと手で顔を仰ぎ冷たい風を送り込む。





あーその反応でわかったわー、と霊幻さんに言われたので
ならいいです、と答えた。



誤魔化すようにして、お茶を飲もうとコップに手を伸ばした。









「えっと...


Aさんはその人のこと好きなんですか??」






『!!//』ﾋﾟｷｯ






「あ、固まった」






「化石みたいだな」






『う、うるさいです!』







そんなことより、え？え？


君さっきここに来る前に似たような質問してたよね??



目でそのことを訴えてるのが伝わったのか

モブくんは、質問に答えてもらってなかったので、と冷静に言った。




た、確かに。





私が島崎くんを好き??


スキ?隙??









.








.






『...わから..ないなぁ』









正直自分は恋愛をしたことがあまりない。


付き合った彼氏だって人生で1人もいないし。




恋愛は先深くてわからない。

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