頑張れ雨ちゃん【派生作品】

無気力吸血鬼 ページ5

「…ねえここってあれじゃない？魔王城の近く！りんご飴置いていかないと！」

そう言って楽しそうにプカプカ浮いている如月結。
そしてそれを無表情で見ている蜩雨。

「えー、何か雨ちゃんさっきよりテンション低くない…？どうしたの？」

「……結さんのせいです。」

「えっ、ごめん!?…あ、さっきのあれ…？やりすぎちゃったよごめんね？」

「……今回は許してあげますが、次やったらりんご飴没収です。」

無表情でそう言う蜩雨とその言葉を聞いて顔が青くなる如月結。
どうやらりんご飴没収は相当キツいようだ。

「そっ、それは止めて!?りんご飴没収されたら私死んじゃう！」

りんご飴を没収されたら命に関わるらしい。
蜩雨はりんご飴没収をするつもりはなくなったようだ。
りんご飴パネェ。

「あれ…雨どうしてここにいるの…？」

「あ、こんばんはお兄ちゃん…じゃなくて、笑斗さん。えっと…迷子です。」

「迷子…？大丈夫なの…？」

「…大丈夫ですよ。今回は結さんがいますので。」

楽しそうに喋る２人を見て如月結は思った。
コイツら兄妹じゃないよな？あとコイツら敵じゃなかったっけ？ん？仲良すぎじゃない？
…考えると頭が可笑しくなりそうだったので如月結は考えることを放棄した。

「そう…？なら良いけど…。」

「心配してくださってありがとうございます。」

この純粋な兄妹(？)の邪魔をしてはいけない！
そう思った如月結は話が終わるまで少し離れた場所でりんご飴を食べ続けた。
ついでに魔王城のそばに大量のりんご飴を置いた。



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笑斗さんをお借りさせていただきました！
ありがとうございます！

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