少年期87 ページ10
「サスケくん…」
眠る少年の横に腰掛けるピンクの髪の女の子が呟く。
目の前に眠る少年の名だ。
『サクラ』
女の子の肩に手を置くと、こちらに全く気づいてなかったのか、ビクっと肩を震わせる。
サクラ「…名前ちゃん……」
『ありがとう、ずっとサスケの側にいてくれて』
サクラは眉間に皺を寄せて、うつむきながら首を左右に小さく降った。
『少し眠ったら…？』
サクラ「大丈夫。側にいたいの……」
名前は小さく息を吐き出し、サクラの隣に腰掛ける。
『あのさ…サクラ』
サクラは薄っすらとクマのある瞳を名前に向けた。
視線の先には穏やかに微笑む顔が広がる。
サクラは少しだけ目を見開いた。
『"ちゃん"って辞めない？』
サクラ「え…？」
『名前って読んでよ』
驚き、戸惑うサクラに名前はニッとはにかむ。
『サスケは私にとって唯一の家族だから…。そんな家族を大切に思ってくれるサクラと…もっと仲良くなりたいの。……ダメかな？』
サクラ「ダメじゃない……名前」
ずっと暗い顔をしていたサクラは名前と微笑み合う。
『それとさ……』
サクラ「なに？どうしたの？」
『私…さっきまで任務だったんだけどね……、また任務で里外に行くことになったの』
名前は静かに椅子から立ち上がる。
『今、ナルトが医療忍術のスペシャリスト…綱手様を探しに行ってる。サスケも、カカシ先生も、私ができる限りのことはしたつもりだけど、スペシャリストに診てもらった方がいいから…。
私は任務で今から砂に行くから、しばらく…しばらくサスケを……』
サクラは名前を見上げ、ハッとする。
ギュッと両手で名前の手を握りしめる。
サクラ「心配しないで名前！私がサスケくんの側にいる。何かあればすぐに貴方に知らせるわ！」
家族がこんな状況にも関わらず、任務を数多くこなさなければいけない立場にいる名前。
その思いをサクラは読み取った。
『ありがと…。まったく！里の長老たちも酷いよね〜、任務任務任務！…そういう道を選んだのは私なんだけど…、それに今は里長が不在っていう痛手だしね…。サクラ、ホントにありがとう。サスケのことよろしくね』
サクラはしっかりと頷き、病室を出る名前を見送った。
少しだけ、気持ちが楽になった気がした。
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里奈 - 2部出来ましたら、URLをお願いします！2部楽しみにしてます！ (2019年7月24日 19時) (
レス) id: 167fdf8826 (このIDを非表示/違反報告)
雄飛~Yuhi~ - 我愛羅が凄く好きなので、我愛羅との絡み、楽しみにしてます！！！！更新頑張って下さいp(^-^)q応援しています！！！！！！！ (2018年12月22日 23時) (レス) id: 17482f2c04 (このIDを非表示/違反報告)
マスラ - 面白いです！続き楽しみにしています。更新頑張ってください！(≧▽≦) (2018年11月4日 19時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
rina214skt2(プロフ) - ベコさん» レスボタンが押せました！コメントありがとうございます(｀・ω・´)気長にお待ちいただけたら嬉しいです。私も我愛羅大好きなのでもっと出せるように頑張ります！ (2018年9月3日 0時) (レス) id: bb6660352e (このIDを非表示/違反報告)
ベコ(プロフ) - 更新頑張って下さい！凄く楽しみに待ってます！ (2018年8月6日 9時) (レス) id: 7f4e6905fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あめ | 作成日時：2018年6月2日 12時
