少年期98 ページ21
朝の心地よい音で目覚める。
窓から差し込む柔らかい日の光と、鳥のさえずる声が聞こえる。
目覚めは良い方だ。
だが、昨日服用した薬のせいか少しだけいつもより覚醒するのに時間がかかった。
「サスケ……？ナルト……？」
違和感を覚える。それと同時に心臓がバクっと大きく鼓動した。
里にいない。
感じるはずのチャクラを感じない。
震える身体を、早くなる鼓動を抑え込み、ベッドから這い出る。忍服に着替えると、勢いよく部屋を出る。
「サスケ…？」
サスケの部屋の前。
扉は開かれたまま。
引き出しは開かれ、服が散乱している。
サスケも自分自身も整理整頓はキチンとしていて、この状況は有り得ないものだった。
耳に残る感覚、夢じゃない。
「ありがとう、愛してる。…サヨナラだ」
かかる吐息が熱く、声は震えていた気がする。
『サスケ！！！』
少女は瞬身した。
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『里抜け……？小隊……？嘘…嘘ですよね…？』
名前は瞳を見開き、唇を震わせる。
綱手は彼女を見つめ、眉間にシワを寄せる。
綱手「事実だ…。うちはサスケは里を抜け、それを奈良シカマル率いる小隊に追わせている。……恐らく、大蛇丸の差し金だ」
綱手の言葉を聞き、少女は勢いよく背を向け一歩踏み出そうとする。
綱手「どこへいく、
『！…追いかけます』
綱手「許可できん」
『っ？！なぜですか！あの伝説の三忍の大蛇丸が差し向けた手の者が手引きしている可能性があると、今あなたが仰られたっ！とてもじゃないけど、シカマルやナルト、下忍で編成された小隊では追いついたところでサスケは奪還できない…っ！』
名前は再び綱手に振り返り、綱手の前に置かれた、火影専用の執務机をダンっと両手で打ち付けた。
衝撃で書類が何枚か音を立てて机から床になだれ落ちる。
綱手「今は許可できん…」
綱手はイスから立ち上がり、自身と名前を隔てていた執務机を避けて通り、名前の前に佇む。
名前が口を開き何かを言おうとすると同時に綱手は再び口を開く。
綱手「本日午後からロック・リーの骨片除去手術を行う。…名前、お前の力が必要なんだ。難しい手術になる。お前もわかるだろう。…力を貸してくれ…」
『サスケ…っ…』
名前は唇を噛み締める。
下唇からは薄っすらと血が滲む。
綱手は名前の肩に手を置く。
綱手「今はシカマル小隊を信じて、耐えてくれ」
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里奈 - 2部出来ましたら、URLをお願いします！2部楽しみにしてます！ (2019年7月24日 19時) (
レス) id: 167fdf8826 (このIDを非表示/違反報告)
雄飛~Yuhi~ - 我愛羅が凄く好きなので、我愛羅との絡み、楽しみにしてます！！！！更新頑張って下さいp(^-^)q応援しています！！！！！！！ (2018年12月22日 23時) (レス) id: 17482f2c04 (このIDを非表示/違反報告)
マスラ - 面白いです！続き楽しみにしています。更新頑張ってください！(≧▽≦) (2018年11月4日 19時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
rina214skt2(プロフ) - ベコさん» レスボタンが押せました！コメントありがとうございます(｀・ω・´)気長にお待ちいただけたら嬉しいです。私も我愛羅大好きなのでもっと出せるように頑張ります！ (2018年9月3日 0時) (レス) id: bb6660352e (このIDを非表示/違反報告)
ベコ(プロフ) - 更新頑張って下さい！凄く楽しみに待ってます！ (2018年8月6日 9時) (レス) id: 7f4e6905fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あめ | 作成日時：2018年6月2日 12時
