少年期88 ページ11
ヒュー
耳にかかる風の音を聞く。その風は自身の髪を後ろへと流す。とても生暖かくて気持ち良いとは言い難い風だ。
『
風に流される髪を耳にかけながら自身を背に乗せてすごいスピードで飛ぶ真っ黒な鳥に話しかける。
烏《かまわん、大した距離じゃない》
名前はクスリと微笑んだ。
歩けば3日かかる。大した距離だ。
それを彼は5時間に短縮してしまうのだから。
烏《それより、お前は休んでいろ…。顔色が悪いぞ》
『後ろにも目があるの？』
烏《見ずとも声色でわかる。落ちない程度に休め》
『……ありがと』
名前はゆっくりと目を閉じる。
______________
__________
____
『
ホムラとコハルはいつもの定位置の席に腰掛け無言のままだ。
この人達はここから動かないのか、と名前は突拍子も無いことを考える。
それもそう、イタチの治療を終えてから帰還したのだ、里はもう静まり返り、陽のある時の賑わいは幻のようだ。
コハル「今までどこにいた…？」
『取り逃がした暁の痕跡を辿っておりました』
ホムラ「それで…？」
『痕跡は掴めず…申し訳ありません。ただ、しばらく再起不能なまでに痛手を負わせました。特に…うちはイタチは回復に時間がかかるかと……』
ホムラとコハルは2人とも両手を組み、口元を隠し無言で名前を見つめる。
『ナルトは自来也様にお任せして大丈夫でしょう、暁の輩はしばらくは襲ってきません。』
ホムラ「うむ……」
この報告で納得しているのか内心冷や汗が出る。
面の下の表情にも、心拍にも出さないが、この長老たちはなかなかのキレものであることを知っている。
話が落ち着けばサスケの側にいるために、休暇を願い出るつもりだった。
だがホムラの言葉はそこでは終わらなかった。
"別の任務を用意していた"
"お前なら暁を牽制できると確信していた"
"明日の朝、木ノ葉をたて"
"砂を木ノ葉の同盟国に…"
"かつて風影の任を受けたお前が相応しい"
"これは任務だ……"
『…御意』
__________
_____
__
『サスケがこんな時に…会えるかもしれないと嬉しいなんて……なんて私は白状なのかしら…』
今一緒に過ごせる唯一の家族が眠り続けているのに側にいることもできない。
だが、その心は自身が愛してやない存在に近づくにつれて浮き足立つのがわかる。
『我愛羅…』
鳥《着くぞ》
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 169人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
里奈 - 2部出来ましたら、URLをお願いします！2部楽しみにしてます！ (2019年7月24日 19時) (
レス) id: 167fdf8826 (このIDを非表示/違反報告)
雄飛~Yuhi~ - 我愛羅が凄く好きなので、我愛羅との絡み、楽しみにしてます！！！！更新頑張って下さいp(^-^)q応援しています！！！！！！！ (2018年12月22日 23時) (レス) id: 17482f2c04 (このIDを非表示/違反報告)
マスラ - 面白いです！続き楽しみにしています。更新頑張ってください！(≧▽≦) (2018年11月4日 19時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
rina214skt2(プロフ) - ベコさん» レスボタンが押せました！コメントありがとうございます(｀・ω・´)気長にお待ちいただけたら嬉しいです。私も我愛羅大好きなのでもっと出せるように頑張ります！ (2018年9月3日 0時) (レス) id: bb6660352e (このIDを非表示/違反報告)
ベコ(プロフ) - 更新頑張って下さい！凄く楽しみに待ってます！ (2018年8月6日 9時) (レス) id: 7f4e6905fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あめ | 作成日時：2018年6月2日 12時
