ボーダー隊員と純恋愛【風間蒼也】-完- (ページ3)

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3話帰り道ページ3

太刀川「だぁぁあーー終わったぁああ！」

太刀川はテーブルへと雪崩る。
その無様な姿を呆れ顔で見る男と女。

『太刀川くんが終わる2時間前には私も風間くんも終わってたんですけど…？』

風間「まったくだ。お前への負担は3分の1になっていたはずなのに、なぜお前が全てやったかの勢いで疲れ果てている」

太刀川は顔だけを横へと向けてハッと目を見開く。

太刀川「やべ！何時？今何時だ？！」

『あと5分で16時よ？』

自らの腕時計を確認しながらAは告げる。

太刀川「ちょ、わり！17時から防衛任務だ…！礼はまた後日な！」

『は？え？ちょっ…！』

礼は後日なのは気にしない。

だが、

『(風間くんと私を2人にしないでよ…！！泣)』

そんな心の声も虚しく、太刀川は荷物をカバンへと放り込んで早々に行ってしまった。

…

沈黙が痛い。

『え…えーっと…』

ちらりと風間を盗み見ると、目が合う。

ドキッと心臓が高鳴った。

それは乙女チックなものではなく、恐怖…だと思う。

『わ、わたしそろそろ帰…』

風間「このあと…」

『へ？』

風間は少し視線を下へと落とす。

風間「もしなにもないなら、メシでもどうだ…？」

まさかの言葉に、驚いて頭が真っ白になった。

"はい"

自分が発した言葉なのに、なぜこの2文字を選んだのか…

疑問を感じたのは言うまでもない。