6話 ページ7
彼女が時々こうなるのは知っている。
それも、高確率で迅悠一と出会った時だ。
目の前では三雲修の処分について、上層部が言い争いを続けていた。
三輪「名前、気分が悪いのか?」
フルフルと首を左右に振る名前は三輪の左斜め後ろに下がり頭を三輪の左肩にグッと押し付けた。
はぁ…。とため息を吐き、三輪は自らの袖口を掴む名前の手を離させ、自らの手で包み込む。
『秀次、私のことを想って…』
そのたった一言で、三輪からはSEを通して沢山の想いが伝わってくる、それだけで最悪だった気分はどんどん腐食されていった。
『ありがと、もう大丈夫。』
三輪の肩から重みが消える、横をむけばしっかりと前を見据える名前が立っていた。
林藤「…でお前たちが呼ばれた訳だが、迅、苗字、やれるか?」
迅「もちろんです、実力派エリートですから!」
上層部と三輪は迅の言葉に反応する。
迅「その代わり、彼の処分はおれと名前に任せてもらえませんか?」
城戸はその一言を容認し、会議は解散となった。
『悠ちゃん…、ごめん。今日はもう限界』
迅「わかってる、俺の見る未来はお前にも選ぶ権利がある」
迅はそう言うと、根付や鬼怒田を追い、会議室を出て行った。
迅の背中を見つめる名前の寂しそうな顔を見て、三輪は繋がれたままの名前の手をより一層強く握った。
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rina214skt2(プロフ) - アイカさん» あ、あはははは←タイトル、三輪くんの彼女は風間さんの嫁ですに変えようかなwww (2015年9月14日 8時) (レス) id: e1a54c24f8 (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - あれ?三輪君の彼女なのに風間さんの嫁に見えてきたなんでだ? (2015年9月12日 22時) (レス) id: 0cd967d7be (このIDを非表示/違反報告)
rina214skt2(プロフ) - アイカさん» はっ…!誤字…アイカさんありがとうございます!すぐに修正します!! (2015年8月25日 1時) (レス) id: e1a54c24f8 (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - 武が悪いじゃなくて分が悪いですよー (2015年8月25日 1時) (レス) id: 0cd967d7be (このIDを非表示/違反報告)
rina214skt2(プロフ) - アイカさん» またお話思いついたら書きたいと思います!ありがとうございます\(^o^)/ (2015年8月12日 14時) (レス) id: e1a54c24f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あめ | 作成日時:2015年8月12日 4時