13.何かが切れる音がした ページ13
side_三輪
米屋から電話をもらった日から、まともに名前と顔をあわせていなかった。
つい3日ほど前に、今日の日の泊まりの約束をもらって、内心戸惑った。
同時に名前は俺と別れたがっているわけじゃないとわかり安堵した。
『二階の、一番奥の部屋。飲み物持って行くから上がってて』
玄関を入るとすぐ右手に階段があり、左手奥に続く廊下へと名前は進んでいった。
送ってくるときに外観は何度も見ていたが、中は思ったより広く、清掃が行き届いていた。
言われた通り、二階の一番奥の部屋へと入る。
中はベッドと勉強机、コタツだろうか?コタツ布団はされていないが座卓が設置されている。
本棚が一つある。それだけの閑静な部屋だったが、綺麗に整頓されていて落ち着く。
『そんなにジロジロ見ないで、、これでも頑張って掃除したんだから!』
小さなトレーに2つコップが乗っかっている。
はい、と差し出されたコップを一口。中身は麦茶だった。
三輪「いや、想像してたよりも落ち着いた部屋だなと思ってな」
『どんな部屋想像してたのよ』
もっとこう、、テディベア?ヒヨコ?
ぬいぐるみ、、、、
『ぷっ、、あははは』
そうだった。彼女のサイドエフェクトは、俺の想像したものが見えるのだった。
『ちょ、、そんなにキャラものばっかいてる部屋流してこないで、、、ぷっ、、、』
笑いながら話す名前は涙目になる程本気で笑っている。
途端に恥ずかしくなって名前の頬を両側から掴んでやる。
三輪「おい、そんなに笑うな」
自分の頬に少しだけ熱を感じる。
『いひゃいです、みわひゃま、ひゅーじひゃま、』
離して〜と涙目で見つめてくる名前に胸が高鳴った。
頬を摘むのをやめ、そのまま名前の両頬を包む。
静寂が2人を包む。
名前も笑うのを辞め、俺をジッと見つめる。
『秀次、好きよ』
俺の中で、何かが切れた。
43人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
rina214skt2(プロフ) - アイカさん» そうなんですか?!ダウンロードしてみます!ありがとうございます\(^o^)/ (2015年8月8日 13時) (レス) id: e1a54c24f8 (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - rina214skt2さん» そうですね。いちいち上に行ってマイページ押さなくてもマイページ行けますから扱いやすいです (2015年8月8日 10時) (レス) id: 0cd967d7be (このIDを非表示/違反報告)
rina214skt2(プロフ) - アイカさん» なるほど、、!アプリの方が読みやすいですか?? (2015年8月8日 10時) (レス) id: e1a54c24f8 (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - rina214skt2さん» ですよね!(そうですよアプリありますよ。読み専&コメ専として使ってますね。 (2015年8月8日 4時) (レス) id: 0cd967d7be (このIDを非表示/違反報告)
rina214skt2(プロフ) - アイカさん» 毎日愛でて暮らせますよね、、。笑やはり同一人物さんなのですね!だと思いました!アプリあるのですか?ダウンロードしようかな、 (2015年8月8日 4時) (レス) id: e1a54c24f8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あめ | 作成日時:2015年8月4日 0時