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【赤葦side】
未だに、信じられない。
まさかとは思ったけど。
本当に、一ノ瀬が女だったなんて。
ってことは、青城の及川さんはもちろんだけど、国見や月島も一ノ瀬が好きってこと…だよな。
さすが、相変わらず人気なんだなぁ。
赤「…」
『もう少し抱きつかれてたかった』
赤「…」
まさか、そんな。
及「…何してんのさ。」
赤「！青城の…」
及「単刀直入に聞くけど。」
及「…Aと何話してたの？」
いつものようなにこやかな笑顔でも、朗らかな声でもない。
試合のときと同じ、背筋が凍るような声。
あの、日向から大王様なんて言われてる及川さんが、ここまで…
赤「…貴方に言う必要はないですよね？」
それでも、俺にも分かる。
Aが欲しい。
及「…ん？」
及川さん怖いな…でも、俺には通じませんよ。
赤「ただの世間話ですよ。」
及「俺にはそう見えなかったけど？」
赤「…そうですか。」
岩泉さんから聞いた通り、性格のわr…したたかな人だな…
及「…Aから何か聞いたよね？」
赤「一ノ瀬…いや。」
赤「Aが女って事とか、ですか？」
及「！…やっぱり聞いたんだ。」
一瞬、及川さんが眉をひそめた。
当然の事だと思う、好きな人が他の人にも狙われるかもしれないのだから。
それでも、俺は。
赤「…何を勘違いしてるのかは聞きませんが、少なくとも及川さんが考えてるような事はありませんよ。」
気付いてしまったから。
貴方の事を話してる一ノ瀬の表情に。
だから…
及「…じゃあ、赤葦クンはAの事が好きじゃないってこと？」
たった今気づいた。
一ノ瀬が好きだってことに。
でも、これは叶わぬものなんだって事に。
赤「俺は一ノ瀬と似た者同士、愚痴をこぼしてただけですよ。」
及「…そっか！なんかごめんね、赤葦クン。」
俺は身を引きます、それでも。
最初で最後の意地悪をさせてくださいね、及川さん。
赤「国見や月島に負けないよう、頑張って下さいね。それと…」
及「っ！…なに？」
赤「漁夫の利って言葉、知ってますか？」
及「っ！やっぱり赤葦クン、Aを…！」
うかうかしてると本気で奪っちゃいますよ？
赤「そろそろ行かないと、うちのエースがしょぼくれちゃうんで。失礼します。」
最後の最後で、負け犬の遠吠えを。
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真琴(プロフ) - ゆりりんさん» ありがとうございます！亀更新ですが精一杯頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！返信遅くなってしまい申し訳ありません...！ (2019年1月3日 0時) (
レス) id: f359aee221 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - 続きがめっちゃ気になります。更新頑張ってください！ (2018年9月9日 7時) (レス) id: 3aa826c620 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真琴 | 作成日時：2017年2月1日 23時
