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【国見side】
「国見、絶対置いてかないでよ…！」
国「…置いてかないから、さっさと歩いて。」
「無理無理無理、あそこ何かいる…！国見！」
国「あーほら、俺先歩くからついてきて。」
Aがお化け屋敷苦手なの知っててリクエストした訳だけど…
案の定お手本のように怖がるAは、正直男子になんて全く見えなくて、むしろ…
国「…ほら、手しっかり握ってて。もう少しで出口だから。」
「う、うん…」
そう言いつつもAは繋いだ方の俺の腕にほぼ抱きついている状態で。
…正直めちゃくちゃ可愛い。
「こ、怖かった…！」
国「お疲れ様。次どこ行きたい？」
「んー、じゃああれ乗ろ！」
遊園地なんて騒がしくて好きじゃないと思ってたけど。
Aと過ごした時間は紛れもなく楽しいもので。
お化け屋敷でカップルと間違えられた事も、たくさん写真を撮ったことも、Aの笑顔を見れたことも。
全てが俺にとって大切な思い出になっているのは確かで。
「楽しかったー！国見、誘ってくれてありがと！」
Aはとびきりの笑顔をくれるけれど、隣にいるのは及川さんじゃなくて俺なのに。
国「俺も楽しかった。」
余韻を残したまま、2人で電車に乗る。
国「時間遅いし、家まで送ってく。」
「え、大丈夫だよ！それに国見この駅じゃないよね…？」
仮にも女子なんだから少しは考えろよ。
国「女子がこんな時間に1人で歩いてたら危ないだろ。送ってく。」
「…ありがと。」
お互い無言のまま、夜の道を並んで歩く。
「国見、わざわざ送ってくれてありがとう。」
国「じゃ、これ貸1で。」
「うっ、じゃあ今度なんか奢るよ。…次会うのは春高だね。」
春高、か…
国「ま、勝つのは俺達だけどね。」
「烏野も負けないよ！お互い戦えるように頑張ろうね。」
国「…そうだな。」
さっきから気になってた、Aの表情。
それは明らかに、俺が最も望まない展開を予期していて。
「あ、あのね、国見…「返事は、春高が終わってからにしてほしい。」…うん、分かった。」
国「それじゃ、おやすみ。」
「うん…国見、ありがとね。」
国「…何やってんだ、俺。」
覚悟は出来てるはずなのに、ズルズル引き延ばして。
国「…どうせAが俺を好きになる訳なんてないのにな。」
不毛だなんて分かってるけど、それでも。
国「…俺のこと、好きになってよ。」
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真琴(プロフ) - ゆりりんさん» ありがとうございます！亀更新ですが精一杯頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！返信遅くなってしまい申し訳ありません...！ (2019年1月3日 0時) (
レス) id: f359aee221 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - 続きがめっちゃ気になります。更新頑張ってください！ (2018年9月9日 7時) (レス) id: 3aa826c620 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真琴 | 作成日時：2017年2月1日 23時
