another34 ページ34
とうとう土曜になってしまった訳で。
「国見！｣
一応5分前に行ったけど、国見は既にいた。
国「！ちゃんとスカートで来てくれたんだ。」
「国見がスカートでって言ったから…！」
『一応デートなんだから、ちゃんとスカートで来て。』
この前送られてきたメールの最後にはこの文章が。
「スカートなんて何年ぶりか分からないのに…！」
正直今も恥ずかしくて死にそうだ。
国「…大丈夫だって、似合ってるし。」
「え…」
いつも意地悪な国見が、褒めた…？
国「ほら、行くよ。」
そう言って国見が手を取る。
「っ…」
ダメだ、顔が熱い。
こんなのまるで、彼女扱い…じゃんか。
国「A、まず何乗りたい？」
「え、あっ…！」
国「…顔真っ赤だけど？」
顔見られた…！
「こういうの初めてだから、なれてなくて！」
国「！初めて、ね…」
そういって、指を絡めてくる。
「!?」
国「今日はずっとこうやって繋ぐから。それで？せっかく遊園地来たんだし、乗りたい物無いの？」
そうだ、久しぶりだし遊園地を満喫しないと…！
「じゃあ、ジェットコースター乗りたい！」
国「ん。じゃあ行くよ。」
「楽しかったー！あ、国見！写真うつってる！」
国「ほんとだ。」
カシャッ
「あはは！国見無表情すぎ！」
そこには無表情な国見と隣で思いっきり手を上げている私が。
国「俺、次行きたいとこあんだけど。」
「良いよ、行こう！どこ？」
ふと国見の顔を見ると、少し笑ってる。
国「お化け屋敷。ほら行くぞ。」
「えっ…」
今お化け屋敷って言った？
「く、国見ちょっと待った！別に今行かなくてもいいと思うな！夜行こう、夜！」
国「はいはい行くよ。それに今はパレードと被ってるから空いてるはず…やっぱり。」
そこには待ち時間10分と書かれた看板と、いかにもな雰囲気の建物。
「ほんとに行くの…？」
国「もちろん。」
「何名様ですかー？」
国「2人です。」
「可愛い彼女さんっすね！うらやましー。」
「!?」
彼女!?
…そっか。
彼女、に見えてるんだ…今…
国「…」
ほら国見も困ってんじゃん！
きゅっ
「！」
ほんの一瞬、繋いだ手に力が込められる。
国「俺もそう思います。」
「!?」
「彼女さん顔真っ赤っすよ…あ、それじゃ中へどーぞ。」
国「どうも。A、行くよ。」
「う、うん…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 277人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
真琴(プロフ) - ゆりりんさん» ありがとうございます！亀更新ですが精一杯頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！返信遅くなってしまい申し訳ありません...！ (2019年1月3日 0時) (
レス) id: f359aee221 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - 続きがめっちゃ気になります。更新頑張ってください！ (2018年9月9日 7時) (レス) id: 3aa826c620 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：真琴 | 作成日時：2017年2月1日 23時
