冷たい態度 ページ36
8月15日(水)
冷たい水が、無理矢理にでも自分の目を覚まさせる。
あまり眠れなかった。
おかげで若干機嫌が悪い。
『はぁ…二度寝したい』
今までもかなり早起きで、何なら今日はいつもより遅い朝なのだが、この気分の原因は何となくわかる。
『…なんでこんなにイライラしてるんだろう』
1人部屋ということもあって、昨日からずっと独り言を呟いてばかりだった。
昨日のことが原因であるのはわかる。
ただ、何が私の気分を害しているのか、私ですらわからない。
「Aちゃーん！朝ですよー！」
『知ってます』
「え、機嫌悪いの？」
真夏さんが扉の向こうで騒ぎまくるので、さっさと着替えて外に出る。
昨日今日と、髪を1つに結っている。
惠さんに雀のしっぽだね、なんて言われて若干遊ばれたが。
「おはよう！今日も素敵な雀だね！」
『…朝ごはんどこ行くんでしたっけ』
「Aちゃぁーん…」
並んで階段へ向かうところで、鉢合わせるように2つの影。
「あ！おはようございます！」
「…おはようございます」
夕日ちゃんと、ゆづだった。
『…おはよう』
「…ん、おはよう」
「俺、先行くから」
気まずく感じるのはゆづも同じらしく。
とはいえ、明らかに私の対応が冷たいのも確かだった。
…なんだろう、素直になれない、とでも言うのだろうか。
「あれはカップルの喧嘩ですか？倦怠期ですか？」
「俺さっき八つ当たりされちゃったよ〜怖かったよ〜」
『真夏さん一発殴ってもいいですかね』
「あれ、なんで俺だけ」
からかってはくるものの、きっと心配はされている。
何とかしないと。
「…まぁ、そうだよねぇ」
全部わかったような真夏さんの言葉が、子供な私を余計にイラつかせた。
＊＊＊＊＊
「じゃあ今日の午前の講師役は俺ってことで、戦略についてやりまーす。」
「はい！惠さん！具体的に何をするんですか！」
「2グループに別れて殺し合い」
「メグ言い方」
ホテルの多目的ルームに集まったメンバー。
惠さんはかなりくつろいだ体勢でホワイトボードの前の椅子に座る。
「障害物、罠、何でもありの殺し合い。まぁ練習だから実弾禁止にしておこっか。ただ今回のメインは土壇場での立ち回りと戦略の組み方だから、途中で俺が邪魔しに行く」
「性格悪い！」
「グループはくじで決める。偏りがあっても運は運。恨むなら自分のくじ運を選んでね」
そう言って差し出されたくじ箱に、各々が手を伸ばす＿＿＿
＊＊＊＊＊
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リナ@オリ垢(プロフ) - 星雲さん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しい言葉です…！頑張ります！ (2019年3月11日 13時) (
レス) id: 4ca9bb93a1 (このIDを非表示/違反報告)
星雲 - すごく面白い！私は真夏さんが好きです！イラストも私の好みです♪更新頑張ってくださいね！ (2019年3月11日 8時) (レス) id: 856336a373 (このIDを非表示/違反報告)
リナ@オリ垢(プロフ) - 如月 唯奈さん» コメントありがとうございます！はい、頑張ります！ (2018年12月18日 20時) (レス) id: d33000d880 (このIDを非表示/違反報告)
如月 唯奈 - リナさん、初めましてっ！( ☆∀☆)面白かったです！私も殺し屋を主人公とした小説を作っています。更新頑張ってくださいね！ (2018年12月17日 1時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リナ@オリジナル小説垢 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2018年11月25日 11時
