そのために ページ25
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「……この事実を知っているのも、極少数。もちろん本人にも知らせられていません」
『……殺人容疑、って、…誰を？』
全く揺れない瞳。
静かに私を見て、口を開いた。
「蜜葉暁さん。…彼女を殺したのが、結弦さんではないかということです」
『……っ。』
絶対に違う。
そう、言いたくて。
けど彼が私にこの事実を教えてくれたことが何より、彼もそれを信じていないということを示している。
『……けど、正染って、』
「唯一法律から縛られない政府組織。…犯罪を犯しても 正局の管理のもと、ある程度は刑を逃れられるんです」
『……そう、だよね。犯罪容疑があっても拘束とかはされないんだよね…？』
…それが、と呟いて、なかなか言葉が紡がれない。
心臓がバクバクする。
「俺が聞いた、…話では……身柄拘束の可能性がある、と」
今度は、私自身が言葉を出せなかった。
いつ、ゆづが目の前からいなくなってもおかしくない。
そういうことなのだろう。
「……聞いてください、お姉さん」
『！…っはい、』
「結弦さんに容疑がかけられているのは、政府が結弦さんを警戒しているのか、もしくは暁さんが重要人物であったかのどちらかだと予想できます」
真冬くんはメモを取り出してそれを見せる。
…今まで、真冬くんが調べてきた情報だろう。
「調べた限り、暁さんの方に不自然に情報を保護されているところがありました。殺人容疑の原因は暁さんに何か重要な役割があったからではないか、ということで結論付いています。おそらく政府の上層部で暁さんを殺した犯人がどうしても用意したかったのだと」
『犯人は、誰でも良かった…？』
「ええ。なるべく真相に近い存在であれば、誰でも。」
犯人を用意した理由。
政府の意図。
…わからなくなってきた。
「…政府の思考回路は、俺でもよくわかりません。けど、真相に近い人物…結弦さんを犯人に仕立て上げたのは恐らく 政府のトップに偽の情報を送ったことを隠すため。つまり真相に近ければ近いほど、情報を送った人物にとっては好条件ってことです。」
『……えっと？』
「この際 政府側の真相究明は後回しでいい。まずは結弦さんの容疑を無くす。…そのためには、情報を送った人物と取引をします。」
つまり、政府側の謎は全部置いておくということだろうか。
今の流れはそれを探ろうというものだと思ったけれど。
「…お姉さんに、真犯人を見つける手助けをして欲しいんです」
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リナ@オリ垢(プロフ) - 星雲さん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しい言葉です…！頑張ります！ (2019年3月11日 13時) (
レス) id: 4ca9bb93a1 (このIDを非表示/違反報告)
星雲 - すごく面白い！私は真夏さんが好きです！イラストも私の好みです♪更新頑張ってくださいね！ (2019年3月11日 8時) (レス) id: 856336a373 (このIDを非表示/違反報告)
リナ@オリ垢(プロフ) - 如月 唯奈さん» コメントありがとうございます！はい、頑張ります！ (2018年12月18日 20時) (レス) id: d33000d880 (このIDを非表示/違反報告)
如月 唯奈 - リナさん、初めましてっ！( ☆∀☆)面白かったです！私も殺し屋を主人公とした小説を作っています。更新頑張ってくださいね！ (2018年12月17日 1時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リナ@オリジナル小説垢 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2018年11月25日 11時
