弟くん ページ18
ジリジリ。
地面から、空から、あらゆる場所から熱が伝わる。
頭がクラクラする。
あと少し。
そう言い聞かせて入った室内は、予想通り冷房が効いていた。
「いらっしゃいませー…って、初めましてさん？」
「こんにちは」
「おー、ゆづくんもいるんだ。じゃあこの子は例の子？」
「です」
大学生くらいだろうか。
ゆづが敬語を使ってるってところから、歳上だとは分かるけれど。
「めいさん！お久しぶりです！」
「お、ゆうちゃん。紅苹果移動なんだって？」
「はい！リーダーのおかげで…」
「…っと、まずはお嬢さんに自己紹介。俺は咲間芽生。実銃ショップ…【Shade】の店長です。ちなみに22歳」
【Shade】…というのは、つまり私が今いるこのお店のこと。
その店長さんが、このお若い方だと言う。
『双葉A、です。7月に紅苹果に加入しました』
「うん。よーく知ってる。そだ、タイミング良いしこっちも紹介しちゃおうか。真冬ー」
そう言って、店の奥の方へ向かう咲間さん。
その間に店内を見渡す。
飾ってある銃はどれも本物の銃のモデルだろう。
銃の勉強をしてから、少しは分かるようにもなってきた。
「ほい、この子。」
「……胡桃真冬、真夏の弟です」
咲間さんが連れてきた、黒いピンを横につけた、サラサラ髪の男の子。
あまり表情を動かさない様子は、雰囲気から見て取れた。
…と、いうか。
「リーダーの弟！？」
『真夏さんの弟！？』
「あはは、まぁそうなるよね」
「顔立ちは似てますけど」
「……」
居心地が悪そうに目をそらす彼。
『ええと…胡桃、くん』
「真冬でいいです、どっちも胡桃だし、歳下だから」
……何故だろう。
年齢が聞けない。
「中3」
『ゆづはエスパー？』
「そんなところだな」
私のからかい方が分かってきたらしい ゆづ。
いや、良いんだけど。…うん、………うん…。
「…似てませんね…性格が」
『グッサリと…』
気を使ったつもりなのだが、夕日ちゃんが見事にぶっ刺していく。
真冬くんは、特に気にする様子もなく口を開く。
「別に、気を使うことじゃないですよ。兄貴の言うことがつまらなさすぎて物心ついた頃からこの顔が通常運転になっただけですから」
『かわいそうな真夏さん…』
「ふふ、自業自得ですね」
まさにその通りなんだけど。
「さてさて、銃 決めにきたんでしょ？選んであげるから、何発か撃ってくれる？」
咲間さんの言葉の後、私たちは店の2階へ向かった。
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リナ@オリ垢(プロフ) - 星雲さん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しい言葉です…！頑張ります！ (2019年3月11日 13時) (
レス) id: 4ca9bb93a1 (このIDを非表示/違反報告)
星雲 - すごく面白い！私は真夏さんが好きです！イラストも私の好みです♪更新頑張ってくださいね！ (2019年3月11日 8時) (レス) id: 856336a373 (このIDを非表示/違反報告)
リナ@オリ垢(プロフ) - 如月 唯奈さん» コメントありがとうございます！はい、頑張ります！ (2018年12月18日 20時) (レス) id: d33000d880 (このIDを非表示/違反報告)
如月 唯奈 - リナさん、初めましてっ！( ☆∀☆)面白かったです！私も殺し屋を主人公とした小説を作っています。更新頑張ってくださいね！ (2018年12月17日 1時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リナ@オリジナル小説垢 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2018年11月25日 11時
