8月20日 ページ12
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「ねーねーねー！今日ってさぁ！」
「はいはいおめでとうございますー」
両耳にイヤホンをはめた惠さんは、おそらく聞こえても無いだろうけれどいつも通り真夏さんの発言を流していた。
ここまでくると、さすがに不憫だ。
『あのー、真夏さん。冷蔵庫にチョコありますよ』
「いただきます！！」
「早」
今回のサプライズは透さんの計画。
あと数分したらゆづと透さんがケーキを持ってくる。
…私と、ゆづが作ったものだ。
「ね、Aちゃん」
『…はい？』
「これ、一口いる？」
にこりと笑った真夏さん。
数日間過ごしてきた中だが、こんなことは今までで一度だって無い。
快挙だ。歴史的快挙。
「すごく失礼な事考えてるよね？普通に食べてよ」
ずい、と口元まで持ってかれたそれを、口に含む。
甘い香りがくる…と思いきや、それは全く来ない。
むしろ苦味が広がる。
『………にっっがい！！！』
「えへへ、カカオ95%だって」
『ふざけるな！！』
濃い。濃すぎる。
そして苦い。
「ねぇ、真夏」
「ん？」
「…苦いの、口直しする？」
と、彼が言い終えたところで玄関の扉が開いた。
「ふぅ…ちょっと遅くなっちゃったわね。はい、真夏。」
真夏さんの前にケーキの箱が出された。
真夏さんの顔が少しずつ変化していく。
…そして。
「……Aちゃんごめんね！！苦かったね！！ありがとうみんな大好き！！」
『抱きつかないでください！』
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そんなハイテンションおバカな真夏の誕生日は本日です。
個人的に透さんは大人っぽい字、ゆづはお手本みたいな字、惠は縦長な字、双葉ちゃんは丸っぽい字かなぁと思います。言わずもがな真夏はきったねぇです。()
双葉ちゃんの下の名前は基本 七瀬で設定してます。
マイ推しです。
まだまだ暑さも続きますのでお気をつけて。
次回から5話です。
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作者名：リナ@オリジナル小説垢 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2018年7月15日 12時
