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『ねぇ、ここに居て大丈夫?』
西『えーなんで?』
あれから2時間くらいは経っただろうか
コーヒーを飲みながらくつろぐ彼の姿をキッチンから眺める私
もう今日は仕事は終わったのかな?
こんなとこに居て大丈夫なの?
私なんかにかまってるヒマなんかあるなら少しでも休んだ方がいいんじゃないかな
西『まーた余計な事考えてるな?』
『べ、べつに……//』
考えてる事がお見通しかのように笑って私の頬を両手でつまむ彼
優しいその瞳が大丈夫って言ってるみたいで
いつもそうやって私に安心をくれるんだ
でも………
もう私たち昔と違うんだよ
あなたと私じゃ住む世界が違う
西『もっと俺を頼ってよ?ねっ?』
『……ないよ。』
西『うん?』
『できないでしょっ!』
声を荒らげる私に驚いたのか彼の瞳が揺れた
『もう昔とは違うんだよ?
隆弘はみんなのにっしーなんだから!』
こんな事言うはずじゃなかった
せっかく心配して来てくれたのに
『もう寝るから帰って!』
西『ちょ、ちょっとっ!!』
無理やり部屋から追い出したあとに力なくソファーに腰をおろした
素直になれない
隆弘は昔と全然変わってないのに
変わってしまったのは私
。
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作者名:こころ | 作成日時:2020年3月29日 14時