猫マネとコムドット

不機嫌ゆうた ページ30

「…ん、」


ゆうた「あ、起きた？水いる？」


「いるー…」



二日酔いかな…



まだちょっとお酒が残ってるような



重い頭をあげて、ゆっくり起き上がる。



ゆうた「はい」


「ありがと、ひゅうが」





お水を一口飲んだ所で、最悪のミスに気付いた。



……



…ん、やばい。




私今、ひゅうがって言った…？






ゆうた「いや、俺ゆうたな」


「ご、ごめん。寝ぼけてて」


ゆうた「ふーん」




明らかに不機嫌なゆうたは、私に背を向けて編集を始めた



「ゆうた、私シャワー浴びてくるね」



ゆうた「ん」



まずい、怒ってる…

私は逃げるようにお風呂場に行き、シャワーを浴びた



なんで名前間違えちゃうかなー私…



どうやってゆうたの機嫌をとろうか悩みながら、ドライヤーをして部屋に戻る。



「あのさ、今日、撮影とかなかったっけ？」


ゆうた「ないよ、今日は休み」


「あぁそうだっけ！てか昨日、私ちゃんと帰ってこれたんだね！」


ゆうた「ひゅうがが連れて帰ってきてくれたんだよ」


「え？」


ゆうた「やまとん家で寝潰れたから、ひゅうがが一緒にタクシー乗って部屋まで運んでくれた」


「そ、そうだったんだ…」



自力帰ってきたわけじゃなかったんだ…


悪いことしちゃったな、


ひゅうがに謝らないと



スマホを手に取り、ひゅうがにLINEを送った。




「ねぇね、ゆうた」


ゆうた「んー」


「あのー…怒ってる？」


ゆうた「別にー」


「なんでこっち向いてくれないの？」


ゆうた「編集してるから」


「…そっかぁ。」




ゆうたの隣に座り、少しくっついてみる。



……無反応。



いつもなら、編集止めてかまってくれるのになー…

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