猫マネとコムドット

お姫様抱っこ ページ29

ひゅうがSide




「A起きろって、タクシー来たぞー！」


「…」


「おーい！！」



…あー、ダメだ

こりゃもう起きねえわ。



どうするかなー、家まで送ってもAが歩いて部屋まで行けると思えねーし…

ゆうたもあの様子じゃ無理かな…



「仕方ねー」



横になっているAを抱き上げ、一緒にタクシーに乗り込んだ。



A「んー…」



俺の膝に頭を乗せ、ぎゅっと手を握るA



「おーい、俺ゆうたじゃねーぞ！」



…なんて言いながら、少し意識してしまう。





知らなかったなー、中学の時の話



だったら俺ら両思いだったじゃん！



って言いかけて、やめた。




大事な親友の彼女だもんなー…





家に着き、やはり起きる気配のないAを部屋まで運ぶ


つーかこいつ、よく食うわりに軽くね？




インターホンを鳴らし、ゆうたが玄関を開けた。




「A潰れちゃって起きねえからさ」



ゆうた「ごめんなひゅうが、連絡してくれれば俺行ったのに」



「ゆうた結構酔ってたし、ってかもう復活したのかよ」



ゆうた「水飲んでシャワーだけ浴びたら少しはマシになった」



ん、とAをゆうたに渡す。



「じゃーなー！」


ゆうた「まじでありがとなひゅうがー！」




待ってもらっているタクシーに乗り、自宅に帰る



今更だけど、あいつら一緒に住んでんだよなぁ。




俺も一人暮らしで、Aと毎日過ごせてたら




もしかしたら。




とか、



今更考えたところでだよな。

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