元･ぶりっ子は恋に落ちました

告白 ページ16

.



そして6日目



いま、何をしているかと言うと



国見｢Aさん、好きです｣



何故か英に告られてます



｢えっと…｣



いきなりの状況でわかんないよね



まず、朝起きてご飯食べて体育館に行くとなぜか体育館が点検入って使えないとかで自由になったの



そしたら英に来てくださいって言われたから来たの



そしたらこの状況



｢よく分かんない｣



国見｢ずっと、好きだったんです。好きでたまんないんです…｣



そう言ってあたしを抱き寄せる



｢あの、英離して｣



国見｢嫌です｣



なぜか、涙がこみあげてくる



嫌なわけじゃない



なのに、なのに涙が止まらない



国見｢Aさん？｣



｢あの、ごめん…｣



ごめん



そういうことしか出来ず、あたしは走って逃げた



前も見ず、ただただ走るだけ






はあ



どのくらい走っただろうか



どんっ…



｢うわっ｣



月島｢いった…ってAさん









なんで泣いてるんですか｣



うわ、1番会いたくないやつに会った



｢なんもないよ｣



なんもない…そんなわけないじゃん



馬鹿じゃないのあたし



変なとこでプライドなんか見せて



月島｢なんもなかったら泣かないデショ｣



あたしの顔を上に向ける



ぐちゃぐちゃのあたしの顔を見つめる蛍






.






.






.






月島｢ねぇ、Aさん



僕だったら



泣かせないんで



僕の隣に来てください｣



まただ



英と同じように抱きしめられる



その時



英に抱きしめられた時とはちょっと違った気がする

好き→←しょぼくれモード

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す