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そのあとも、公園を歩いたり、屋台でいろいろ買ったりして、もうそろ帰ることになった。
出口に向かってると……
永「…えっ…」
永瀬くんが小さくそう言って立ち止まってしまった。
「…どぉしたの?」
永「…親父が居た…」
「…えっ…」
永瀬くんは立ち止まって俯いてる。
思い出しちゃったかな…
「…大丈夫だよ……行こ?」
永「…おん…」
親父『…おい。』
永「……!!」
あっ…永瀬くんのおじさんが目の前に。。
永瀬くんは震えてる。隣には、奥さんらしき人??
親父『…こんな所で会うなんて偶然だな。
ほんと何も変わらないな?笑笑 隣の女は誰だ??』
おじさんとばっちり目が合い、睨まれた。
怖い……。。
永「……あんたに関係ない。行くで。」
「…う、うん…」
ギュッ
永瀬くんに手を繋がれ、足早にその場をさった。
その手は微かに震えてる。私は、その手をギュッと握り返した。
「…大丈夫…??」
永「……おう、、まさか会うなんて…」
「…ほんとだね…」
永「…ぎゅーして…」
「…えっ?」
永「…ぎゅーして欲しい…」
そう言って、繋いでる手をクイックイッっと引っ張る。
こんな所で、みんなに見られちゃう……
「…みんな居るよ…??」
永「…ええから…」
そう言い、上目遣いで見つめる。
もう…
ギュッ…
優しく抱きしめてあげた。
背中が震えてるから撫でてあげた。
永「…怖かった…」
「…よしよし…」
しばらく、抱きしめてあげて、満足したのか永瀬くんから離れた。
永「…ありがとな。。もぉ大丈夫…」
「…よかった…行こッ?」
永「おう!」
永瀬くんに手を引かれ、公園を後にした。
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作者名:りな | 作成日時:2020年1月31日 23時