最恐護衛 (ページ26)

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……ていうかさ、

「……なんで誰とも携帯がつながらないの？」

1人くらい繋がっても良くない？

【組長とじんひょんは持って行くような暇もなかったから繋がらないと思う。それに、そもそも携帯を肌身離さず持ってんの俺くらいだし、繋がらなくてもまあ不思議ではないかな】

『あと…戦ってる最中に壊れたとか、な』

それにしても不自然すぎでしょ。携帯って肌身離さず持つから携帯なのに？やくざってそんなもんなの？

【とりあえず今日はもう休まないと。じみんも無事だったら夜のうちにここに来ると思う】

そういってベッドに寝そべるてひょん。
簡易的なベッドは、2人くらいなら余裕で寝れそうだけど……三人は無理かな。

ていうかなんであんたが真っ先に寝るの。

そう思ったけどよくよく考えてみたらこの中で一番使えないのはわたしで。
2人がちゃんと休んでなにかあったときに戦えるようにしたほうがいいのかもしれない。
わたしは守られることしかできないから。

「じょんぐく、ベッドで寝なよ。私床で寝るから」

てひょんの足元に散らかっている毛布を持って、人ひとり寝れるくらいの空いたスペースに横になろうと腰を下ろそうとした。
だけどじょんぐくがわたしの腕を引っ張って引き留め、横になることを許してくれなかった。