虎杖は私の手が好きらしい【呪術廻戦】

可愛い ページ11

『ゆ、悠仁…？』





「ん…？」





ちゅっちゅっとAの手に何度もキスをする

Aの手が俺の唇に触れる度心が満たされていく感じがした

指先、手の平、と下へ下へと移動させて


手首についた途端その白い肌を強く吸う









『、い…ｯ』







Aの痛がる声を聞いてハッと我に帰る

あれ、俺今…








「っ！？…ぁ、ごめんA！！痛かったよな…」







急いで謝ってAの手を離した

怒ったよなー…と恐る恐る顔を伺ったら









『ｯ…』







「…ぇ」







Aは顔を真っ赤にして俯いていた

口はキュッと結ばれていて目も若干伏せられている


普段のAからは想像も出来ない表情に俺は固まった

なんだよ、その反応









「可愛すぎんだろ、」








『ｯちょっと、ごめん』







俺が口を滑らせた途端Aは保健室を飛び出した


Aが居なくなったところで俺はズルズルと壁を伝って腰を降ろす

手を額に当てるとすげぇ熱かった








「あ"あ"〜〜〜〜…やべぇ…」







可愛い、その4文字が渦巻く


俺の頭の中はさっきのAで埋め尽くされていた

真っ赤になって、いつも真っ直ぐ物を見据えている目は恥ずかしそうに伏せられていて…

あ"〜〜〜狡い…





いつも余裕なAの顔を俺が崩した

その事実がどうしようもなく俺の気持ちを滾らせて仕方ない






「次会う時どんな顔すりゃいいんだ…」

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