色気、抑えてください2【呪術廻戦】

色気５０ ページ8

『ん、ありがとな』



「いえ！では私はこれで！お疲れ様でした！」



補助監督に礼を言って車を降りた

今日も大量だったな…こんなに連日だとさすがの俺も疲れる
俺はこの間の健人とのモーニング以降、怒涛の勢いで任務を入れられていた

休み無しの2週間出勤とかブラックすぎんだろ
まぁおかげで明日は休みなんだが…


……この時間誰か居たっけか…
ふらつく足取りで共有スペースへと続く道を歩いた


…が、



『誰もいねぇのか……残念』



ソファーにドカッと腰掛け体を沈める
深い息を天井に向かって吐くと、忘れていた疲労が一気に体を重くさせた



『そーいや…アイツらいつ戻るっ…て…言ってたっ…け…』



静かな共有スペースに響くひぐらしの鳴き声
窓から入る心地良い風
全てが催眠効果になる

瞼が重たくて仕方ない


ああ、ダメだ…ねむ＿＿＿＿＿





「A」





何故か懐かしく感じる声が聞こえてゆっくりと顔を下ろす
目の前には、相変わらず優しい顔をした同期が立っていた

なんだ、もう帰ってきてたのか




『傑』




「ただいま、A」




『あぁ…おかえり』




「随分と眠そうだね」




『最近任務続きだったからな………傑』




「なに？」




俺は立ち上がって傑の肩に手を回しながら頭を撫でた
そして頬に優しくキスを落とす

福耳に顔を近づけるとピク、と僅かに肩が揺れた
可愛い…




『土産話は明日聞かせてもらうから…今日は俺の抱き枕になってくれ』



「…ｯあぁ、Aがそうしたいなら、」



『ん、あんがと…俺の部屋行こ』




俺はとっくに限界が来て、部屋に入ってすぐに傑を巻き込みながらベッドになだれ込んだ

そっからの記憶は無い

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