花になりたい彼女 (ページ13)

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11輪ページ13

「…そうだ、その事で少～しばかりお説教が必要みてぇだなあ？Aさんよぉ？」

『え』

な、なんで私が死んだことにしてるのを知ってるの？

ハテナが頭に浮かびまくってる私に千空が詳細を話してくれた

『そのゲンって人…すごいね』

話を聞いてまず思った。
霊長類最強の獅子王さん騙したなんて…

「お前が言うな」

確かに

…さっきから千空の背後に黒いオーラが見えるのは気の所為だと思いたいな…

珍しく怒ってらっしゃる
千空普段怒らないから怒ったら怖いんだよね…

『せ、せっかく会えたんだからそんなに怒んないで…？』

視線が少し怖くて自分の服をギュッと握り様子をチラチラと伺う

すると重くため息が聞こえたからキュッと口を噤む

「…てめぇのその、自分のことを軽んじる癖は今に始まったことじゃねぇが………今回のは流石にやりすぎだバカ」

『ご、ごめんなさい…』

その真紅の瞳に見つめられるとどうも素直になってしまう

お陰で寿命縮まったわ、なんて言いながら首を触る彼に悪いことしたなー…っと反省した

…でも千空だって死んだことにしてるじゃん
なんて言ったらもっと怒られるからここは黙っとこう

「そのくらいにしてやったらどうだ千空？」

なんだかAが可哀想に見えて仕方ないぞ、と金髪の女の子が私に近ずいた

外人さん…？でも今日本語喋ったよね？

「私の名はコハクだ！よろしくなA！」

「俺はクロムだ！」

「スイカって呼んでほしいんだよ！」

『よ、よろしくお願いします？』

「なんだ堅苦しい！」

私の肩に手を置いて笑いかける彼女が、皆がなんだか眩しかった

ここにいる人たちってみんなフレンドリーだな