花になりたい彼女 (ページ15)

今日:5 hit、昨日:35 hit、合計:463,793 hit

13輪ページ15

『もう1回だけ…ギュー、して？』

顔を真っ赤に蒸気させながら指先だけの緩い力で袖を掴むA

…ｯなんなんだAのこの可愛さは…！？

さっきのお可愛いすぎる笑顔といい、今のといい…どんだけ俺の心臓早打ちさせる気だコイツ…ッ！

しかもなんだ『ギュー』って…！

Aがオノマトペを頻繁に使うことがあるのは前々から知ってたが…久しぶりに会うのに今のは反則だろこの野郎…

額を抑えてなんとか気持ちを沈めようとする

Aが何か言ってたが余裕無さすぎて聞き取れなかったわ

「あ"あ"ーー…Aてめぇ夜覚悟してろ…」

今すぐ押し倒してやりてぇ気持ちをグッと耐え、痛てぇぐれぇに抱きしめてやった

「クロム！てめぇの倉庫また借りるぞ」

「おう！いいぜ！」

『え、あの倉庫クロムのだったの！？ごめん…私思いっきりあそこで寝ちゃってた…』

「ん？おう気にすんな！最近はほとんどラボにいっからな！」

まぁ何日Aがあそこで寝てたのか知んねぇが、それまで気づかなかったんだ。何の問題もねぇ

用が済んで倉庫に向かおうとしたAの肩を軽く引き後ろからまた耳元へ顔を寄せた

「夜、ラボに来い」

『！』

今夜だと思ってなかったのか、はたまた冗談だと思ってたのか。

もともとデカい目を更にデカくさせ、恥じらいながら小さく頷き今度こそ倉庫へ向かった

ちゃんと入っていったのを確認し、また作業に取り掛か…ろうとした

「何何千空～！！！ベタ惚れじゃ～ん！！」

「2人を見てるとなんだか恥ずかしいんだよ～…」

「姉者とあっさり結婚したものだからてっきり凄く冷めているのかと…」

「な～んか依存し合っちゃってるみたいじゃったの～」

金狼以外の奴らがさっきの見てて何も言ってこねぇ訳がねぇわな

「カセキ、依存し合ってる【みたい】、じゃねぇ＿

依存してんだよ、お互いにな」

俺もAも、お互いが居なけりゃ生きて行けねぇようになっちまってる

ククク…恋愛脳ってのはほんとに厄介なもんだわ