8話 ページ9
朝になり、Aに送られて遊郭の外へでてきた。
土方達と合流した。なにやら重大な話があるようで、その話の内容は今俺達が探している奴の事のようだ。
俺達が探している奴の名前は寺門 武南(てらかど ぶなん)って名前らしい。
俺はどうでもいいと思い、その場を立ち去ろうとしたが、土方に止められ、仕方なく聞いた。
次に奴の口から出たのはAとの関わりの事だった。Aの話になり、真剣に話を聞く。
寺門はAを身請けしようとしている事。
Aが危ない事を告げられた。
俺は焦った。このままではAが危ない、と。
──A!!
貴方side*
朝になり、総悟様を見送った後、私はまた眠りにつく。
昼になり、今日も頑張ろうと身支度していると、お上からお呼びがかかった。
なんだろうと思いながら、急ぎ足でお上の人の部屋に行く。
『どうしんしたか?』
「あぁ、実は……」
『え?』
そこで聞かされたのは衝撃の話。
私を身請けしようとしてる人が居ること。
その人は私の嫌いな人だと言うこと。
でもこちらから身請けを受け入れないことは出来ない。身請けの申請が来たら、その人の嫁に無理やりならないといけなくなるのだ。
私はしばらく考え
『…あい』
と一言返事をし、その部屋を去った。
悲しくて、目尻がじんわりと濡れてくるのがわかった。
本当は総悟様と離れたくないけど、総悟様が悲しまないように自ら総悟様を突き放すことを決意した。
夜になり、指名が入る。
総悟様が部屋に入ってくる。
私は覚悟を決めて総悟様に言った。
『今日は…総悟様に言わないといけないことがあるの』
「奇遇ですねィ俺もでさァ」
『まず私から言わせて貰うね。』
深く深呼吸をし、こう言い放った
『もう私に関わらないで』
「…え?」
『貴方にはもう飽き飽きなの。他のお客様の方が満足できるし。』
「……っ」
そう私が言うと、総悟様は無言になり私から目を逸らした。
そして、こう言った
「…最後にきいておきたいんですが、寺門武南って奴しりやせんか?」
その人は…私の身請けの相手……
『…知らない』
「そうですかィ分かりやした」
総悟様はそう言い残して出ていった。
静まり返った夜の中、私は1人涙を静かに流していた。
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もふ - 応援してます!頑張ってください! (2018年4月1日 15時) (レス) id: e49a8b5939 (このIDを非表示/違反報告)
凜音(プロフ) - 小鈴さん» 応援コメありがとうございます! はい!ご希望に答えられないような駄作品ですが、頑張っていきたいと思います! (2017年3月22日 14時) (レス) id: b49cfce415 (このIDを非表示/違反報告)
小鈴 - すっごく面白いです!これからも頑張って下さい!応援してます(^o^) (2017年3月22日 9時) (レス) id: 7ef5a986e0 (このIDを非表示/違反報告)
凜音(プロフ) - セイラさん» コメありがとうございます! 今のところは続編出そうかなと思ってます (2017年3月22日 6時) (レス) id: b49cfce415 (このIDを非表示/違反報告)
セイラ - 続編お願いします…!何卒、何卒……! (2017年3月21日 20時) (レス) id: b537a2b254 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凜音 | 作成日時:2017年3月15日 17時