あの子達への贖罪を【コナン×約ネバ】

＊10ー4 ページ35

最近、異常に殺人事件が多発している

そう感じたのは私だけではないはずだ
葉宮さんも神妙な顔をして頷いていたし、ゼロも組織の動きが活発化してきて大変らしい

「たしかになぁ、最近妙なガキもいるんだよ」
「妙なガキ？」

交番を避暑がわりにして一息ついている松田と伊達
松田がひ不意にポツリとこぼした言葉を聞き返す

「おう、やたらと規制線の中に入ってくるんだよ。
小学生のガキなんだが…江戸川コナンとか言ったな
高木のやろうとか目暮さんが入れちまうんだよなぁ」
「へえ？大問題じゃない。殺人事件なら死体もあるんでしょう？」
「ああ、俺や松田が追い出してもすぐに入ってきちまうんだ
それに最近騒がれている探偵の毛利ってやつも怪しい。推理してんのはあの人じゃない気がするんだよな」

松田や伊達の話に相槌を打つ
どうやら新一の悪癖はそうそう治らないらしい
まさに、死んでも治らなりだろうな

「ああ、あのメガネの子ね…登校時に注意はしておくわ」
「それで止まればいいんだけどな」

苦笑いする伊達にこちらも苦笑いで答える
それで止まらないのが工藤新一である

「なんにせよ、止める方法は考えておくわ
それより二人とももう言行ったほうがいいんじゃない？3時を回るわよ」
「！おお、ほんとだ。いくぞ松田」
「はぁ、このクソ暑い中かよ」
「どうせもう警察庁に帰るだけでしょう。さっさと行きなさい」
「へいへい、じゃあな。交番のお姉さん？」
「じゃあな、神誓。緑茶ごちそうさん」

おざなりな返事をして席を立つ松田に
律儀にお礼を言って立ち上がる伊達
それに微笑みだけ返して、業務に戻った




さて、工藤新一はどうすれば止まるんだろうか

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