あの子達への贖罪を【コナン×約ネバ】

＊9ー5 ページ19

ふう、と息をついてから花苗から送られてきた番号をプッシュする
チラリと車を見ると運転席に椿、後部座席にジョディが乗っていた
掛ける前は駄々を捏ねていたジョディだったのに、椿はやはりすごいと思う

数コールご、幾分か硬い声が電話に出た

［もしもし］
「…レスリーで間違いないかしら？」
［イザベラ？どうして…］
「貴方と同じ方法よ
今日は貴方に頼みたいことがあって」
［宮野明美…かな？］
「ええ、空港の手前の路地で合流よ。そっちのドジなFBIにもそう伝えて」
［わかった。それにしても君が怒っているなんて珍しいね］
「ふふ、自分でもそう思うわ。
…これが終わったらお茶でもしましょうか？」
［勿論、じゃあね。待ってる］
「ええ」

携帯をきり、花苗にお礼のメッセを飛ばす
車の中では椿とジョディが何か揉めているようだった

ため息をついて扉を開ける
タバコの匂いがしたので窓を開けた

「椿さん、空港に向かって。
合流地点はQー21ポイント」
「了解」
「どう言うつもり？！合流地点は「あなた方がしくじってこうなっているわけですよね？」」
「どこから情報が漏れたのかはこの際聞きませんがリスクはない方がいいでしょう」

相変わらず噛み付いてくるジョディに淡々と言い返す
まあ、運転しているのは椿の時点でどうなってもその合流ポイントに行くわけだが…。

［神誓さん、後ろに車が付いてきてる］

イヤホンから花苗の声が聞こえた
サイドミラーをチラ見すると、アメリカナンバーの黒い車が離れたところについてきていた
FBIだろうが、目立つので即刻やめてほしい
言ったところで無駄だろうな

椿さんも苦々しい表情をしている
この人達、人の土地で何がしたいんだろう

「ジョディさん、シートベルトお願いします」
「いきなりなに？」
「運転が手荒になるので」

私が言い切るか否かのタイミングで車が一気にスピードを上げた
勿論、周りに車の影はない
一般人をFBIを撒く為だけに巻き込むわけにはいかない

ジョディはシートベルトをしていなかったからか、頭を派手にぶつけていた


椿さん
大人気ない

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