＊9ー1 ページ15
「はぁ、ほんと犯罪者の僕がいうのもなんだけど
君たちちょっと日本で好き勝手しすぎじゃない？あの子も苦労するわけだ」
「それそっくりそのままお返ししますよ。幹部さん」
「君も幹部だけどな」
「黙れ、FBI」
上から僕、バーボン、ライだ
バーボンとライって普通に会話できないんだろうか…。
「まあ、ともかくライは逃げる手はずが整っているんだね？」
「ああ」
「明美ちゃんは？」
スッと目を細めると、ライは一気に硬い表情になる
「…明美は連れて行けるが「私は行かないわよ」……こういうことだ」
「明美さん…貴方は自分の立場がわかっているんですか。
その男を組織に引き入れたのはあなただ。最悪の場合…処刑だってありえるんです」
明美の拒絶に声を出そうとするとバーボンがいつになく真剣な目で言い放った
その目はこっち側じゃなくて、正義の…警察官の色をしていた
「…分かっているわ。でも、私がいなくなっちゃったら志保がひとりぼっちだわ。最後の家族だもの一緒に居たいじゃない」
家族…か。
明美の言い分もわかる。けど
「それは生きていればの話だ…死んだら元も子もないだろ」
「…ここで私だけ逃げるのであれば志保も連れて行くわ
あの子だけ1人にはさせない」
絞り出した声に明美はまっすぐな目で言い放つ
本当にこの子はどこまでも真っ直ぐで真っ白だ
「…そうか。なら、勝手にすればいい」
「！スピリタス？！」
「勘違いするなよ？僕が君たちを逃したのはあの子の親族とか友人だったからだ
明美は俺の私情に過ぎない。」
バッサリと言いすてるとバーボンは何か裏切られたような目をして動揺と驚愕していた
明美は悲しそうな諦めたような目をして微笑んでいる
「話は終わり。ライは今すぐ日本を立て、じゃないとジンに見つかるぞ？」
そう言って立ち上がり玄関に向かおうとした
その時、聞き慣れた着信音が鳴った
その音にこの部屋にいるメンバー全員の表情が固まった
この携帯がなるときは決まってジンからの連絡だからだ
俺は盛大にため息をついて電話に出た
「もしもし？」
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わたしの聖域[my sanctuary ](プロフ) - 大好きです！更新再開を待ってます！！！ (2021年12月15日 20時) (
レス) id: 929f7c31cb (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです！ (2021年8月27日 12時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 素敵な作品ですね！！！更新再開はあるのでしょうか？楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2021年7月8日 17時) (レス) id: a2b06cd108 (このIDを非表示/違反報告)
くるクラ(プロフ) - かやめちゃんさん» コメントありがとうございます！楽しいと言っていただけるととても嬉しいです！ありがとうございます！！ (2019年6月26日 16時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
かやめちゃん(プロフ) - コメント失礼します。いつも楽しく読ませていただいてます。これからも頑張って下さい！ (2019年6月26日 0時) (レス) id: 5b17205ac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くるクラ | 作成日時：2019年6月7日 15時
