あの子達への贖罪を【コナン×約ネバ】

＊8ー3 ページ6

「…一般人か…」

苦々しげにつぶやく葉宮
そして、人影を見た椿さんが呟く

「ん？彼高校生探偵でしょ。確か工藤新一」

この映像で当てられる椿さんはすごいと思う

「え、マジで？」
「残念ながら
問題はここから」

新一が殴られ、薬を飲ませるまでを5倍速で流す
そして、問題の映像を一気に見せた

沈黙が部屋に流れる

「…私の見間違いでなければ彼、縮んだように見えるのだけれど」
「はは、じゃあ俺の目はイかれてねぇな。安心した」
「っでも、ありえないでしょ」
「本当に起こってるのに？言っとくけど、この映像そっくりそのままだから
リアルタイムだし画質は最高度。ハッキングされててもこんなに綺麗に映らない」

花苗君の言い分にみんな押し黙る
彼の腕は確かだ。それも世界に誇れるほどに
それを分かっているからこそ、この映像は現実味があった

「…この映像は封印だ。花苗、情報セキュリティ19のNo.9に保管しとけ
他はもちろん口外禁止。楓と神誓はちっこくなった新一の保護又は監視任務につけ
椿は映像の消去及び辻褄合わせ。あと20分で終わらせるぞ！」

「「「「はい！」」」」

沈黙を破ったのはボスだった
的確な判断と指示出しに感嘆しつつ、葉宮さんと交番に戻る

新一はあの姿になっても家に戻る可能性が高い
家に戻れなくても近所の阿笠博士のところには行きそうだ

蘭にどう説明するか…


「あぁ、頭いてぇ案件だなぁ」
「ええ、本当にあの子って子は…」

運転席の呟きに同調してため息をつく

新一のせいでまた徹夜が続きそうだ

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