あの子達への贖罪を【コナン×約ネバ】

【番外編】ー2 ページ33

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「ーーー！以上！罰則として風呂洗っとけ！」
「「「「はい！」」」」

長い教官の説教が終わり、ようやく肩の力を抜いた

「はぁ、やっと終わった」
「終わってねぇよ、また風呂掃除かよ」
「こら、お前ら反省しろ
風呂掃除で済んでよかったじゃねぇか」
「はあ、くっそー
諸伏も巻き込めばよかった」
「ああ、確かにな」

悔しそうに言う萩原に頷く
あれはヒロがいた方が面白かったかもしれない

実を言えばヒロは中々こう言う場面で良い案を出すことが多い
きっかけはもっぱら松田や萩原だが、あの高さのクオリティに持っていく案を出すのはヒロだ
この前の◯の谷のナウシカのメーヴェもヒロのおかげで作れたと言っても過言ではない(教官にバレて解体されたが)

「あ？何だあれ？」

ふと、松田が廊下の奥を見て怪訝そうに眉をしかめた
目線を追うと、なんとも奇妙な形をした何かがあった

一見戦車のようなシルエットをしたそれは
茶色で地面側にキャタピラと金属のアーム
戦車の砲台の横にはスコープが付いており遠距離対応にも見え、さらにその横に鉄のアームが見える
4本の鉄のアームを除けば全体的に丸みを帯びた戦車のようだ

「さあな、一見すると戦車みたいだが」
「ん？ああ、あの小さいものか
よく詳細まで見えるな。二人とも」
「え、俺全然見えないんだけど
降谷はともかく松田目良すぎじゃね？」
「萩原？喧嘩ならお安くお買い上げするぞ」
「なんで微妙に丁寧語なんだよ」
「あ、動いた」

いつもの調子で目だけは離さずに話していると、戦車(仮)が動き出した

「また理系の奴らじゃね？
あいつらこの前マク◯スのVF-1バイキリー小型版作ってたじゃん」
「ああ、あれの再現は凄かった」

萩原の言葉にその騒動を思い出す
俺が言うのもなんだが俺たちの代自由すぎないか
気のせいか、気のせいだな、気のせいにしよう

「まあ、害はねえだろ
さ、Aの部屋行こうぜ」

松田の声に賛同しようとすると
突如それは響いた

「うわああああああああ！」

ハッとみんなと顔を合わせるとすぐに音源であろう教官室に向かった
持ち前の足の速さでたどり着き、扉を開ける

「大丈夫ですか！？」

扉を開くとそこには
尻餅をついた教官がさっきの戦車(仮)に砲頭を向けられているところだった
ピピ、と戦車(仮)から電子音が響いた

《カツラをしてキョウダンにタつのは偽証罪でアル
即刻ソノカガヤク頭をサラすがイい》

そう言い残して戦車は消えた
笑わなかった俺たちを褒めて欲しい

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