あの子達への償いを【コナン×約ネバ】

最後の光景 ページ2

「これはどう言うことかしら？イザベラ」

目の前には鬼とグランドマザー
そして鋭いナイフのような殺気

だが、これに臆することは許されない

何故なら私が愛した子供達の命運がかかっているから

「…全て自分の責任です」

真っ暗な部屋に私の声が木霊する

沈黙の後帰ってきたのはため息と重々しい声だった

「そう……残念だわ…
貴女は他とは違ったのだけれど」

グランドマザーは右手をスッとあげた
その瞬間辛うじて捉えることができた速い槍が心臓を貫いた

胸が焼けるように痛く
喉が沸騰したお湯を飲んだようにひりついた

「ガハっ」

咳とともに出た血を見た瞬間
堪らず膝をついた

冷たい床が頰に当たった

「貴女は今までよく農園に貢献しました。
けれど、無能は必要ないのです
お休み、イザベラ」

冷たい女の声と遠ざかる靴音が辛うじて耳に入ってきた
ヒューヒューと空気が喉を通り抜けていく

もう寒いのか暑いのかすらわからない

ーまま！あのね！これ、いとでんわ！！

愛しい我が子の声が次々と聞こえてくる

ーまま！
ーママ
ーママー！

ああ

ああ

私の愛しい子供達！


貴方達のこと本当に愛していたわ




ーさようなら、ママ



ええ、いってらっしゃい
エマ、レイ…みんな…



ごめんなさいね

愛しているわ




もし、願っていいのなら

祈っていいのなら



「お願い
どうか…貴方達だけは…」



自由に生きて…









「ごめんね
イザベラ」






堕ちゆく意識の中


あの子の声が頭の奥から聞こえた

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