*3ー10 ページ31
ガシガシと松田が新一の頭をなでる
その後、迎えに来た有希子さんにつれられて新一君は帰っていった
そんなこともあった
と私は青空を見上げながら思う
桜が咲き乱れいつの間にか春になっていた
#ここから番外編です
渡り廊下を渡っていると先輩に怒られている同期達を見つけた
どうやらかなり長く説教しているらしく、松田がすごくイライラしている
「ねえ、今度はあの子達は何をしたの?」
「あ、神誓。じつはさ、先輩のやつ当たりなんだよ」
聞けば罰則で廊下掃除をしていた所に先輩が通り派手にこけたらしい
これ以上罰則を重ねるなら、赤点にすると教官に言われたらしい彼らは反抗もままならない
それに漬け込みもう下らない説教で1時間を費やしているらしい
「そう、ありがとう」
「ちょっ神誓、どうするの?」
「ふふ、ちょっとお話し」
ツカツカと先輩に歩み寄り肩を叩く
「こんにちは、先輩」
彼らが目を見開いた
こっちはため息をつきたい
「っ!神誓か。今忙しいんだが?」
「あら?そんなに悪いことをしたんですか?彼らは」
「ああ!こいつら罰則の掃除をサボった挙句遊んでイヤがったんだ!「んなことしてねぇっつうの!」黙ってろ!萩原」
うん、中々誇張されている
「そうなんですか。しかし先輩、そのご高説が始まって1時間経つらしいのですが時間大丈夫なんですか。それに彼らは謝罪したのでしょう?もう許してやっては?」
「は!女はやっぱりツラに騙されるのか!だから女はだめ」
ドガッと重い音が渡り廊下に響く
音の正体は私の蹴りにあった
先輩の頭のギリギリ横の壁には私の足があった
「もう一度言いましょう
謝ったのだからもういいのでは?まだ、彼らに用があるなら私が聞きますけど?」
「っ!くそ」
先輩は私の足がない方から逃げるように走っていった
ふうと息をつき彼らに向き直る
「全く、はしゃぐのは程々にね」
クスリと笑って来た道を戻った
(「え、イケメン」)
(「やめろ、萩原。俺らが惨めになるだろ」)
(「松田、お前もういってるぞ」)
(「ゼロー?かえってこい!ゼロ」)
(「諸伏、諦めろ。あいつはいいやつだった」)
(「勝手に殺すな!」)
253人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
al8056(プロフ) - この世界ではの話でネグリジュじゃなくてネグリジェだも思います! (2020年6月3日 0時) (レス) id: bd89f0112b (このIDを非表示/違反報告)
くるクラ(プロフ) - ayuさん» ありがとうございます!頑張って更新します!! (2019年5月21日 18時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
ayu - 初コメント失礼します!この作品がすごく面白くて更新楽しみにしてます!応援してます! (2019年5月21日 8時) (レス) id: e1359604fe (このIDを非表示/違反報告)
くるクラ(プロフ) - 白桜姫さん» ありがとうございます! (2019年5月21日 7時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - あなたが神か?最高! (2019年5月20日 0時) (レス) id: b2ef42075e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:くるクラ | 作成日時:2019年5月19日 20時