るろうに剣心 もう一つの伝説《瀬田宗次郎編》 《京都大火編》《伝説の最後編》

伍什弍 ページ41

ふぅー…気持ちよかった！



入浴を終え、久しぶりの綺麗な着物に身を包み、涼しい風に当たる。

袴に慣れていたこともあって、少し動き辛いけど…早くこの姿を宗次郎に見て欲しくて。



小走りで宗次郎達の元へ向かった。




ん？あ、もしかしてあれは左之助？


宗次郎のお見舞いに来てくれたんだ。
でもなんか…心なしに雰囲気がおかしいような？


いや、気のせいか。
気のせいだよね？←



「やぁー、お風呂ありがと！気持ちよかっt」


「優月！逃げて！」


「逃げっ…！？」

薫が叫んだその言葉に動揺しつつも、反射的にかかとを返して走り出す。




うおおおおお！！
なんて走りにくいんだ！！←


「おい待て優月！お前はなんで女装してんだよおおおおお！！」←


女装！？
なんで…って、あぁ…左之助は私が女だって知らないんだ！


「あははははは！」←

だからって女装なんて言うことないよね。


女の格好した女が、女装してる！なんて言われてどんな反応すればいいんだよ。

女が男って間違われてるって意味だからね。

笑うしかないだろーが。←





「僕についてくるな！！戻れよ！！」


「いや、俺は戻らねぇ！ここで諦めたら男がしたるぜ！」


「意味わかんねーよおおおおおお！！！」




やる気満々じゃんか！！


何故か知らないけど、絶対に逃げ切ってやるという目標が自然に生まれた私は、着物の裾を捲り上げて走る。


袴だったら上手く立ち回りもできただろうけど、今は無理だ。

絶対無理。←




しかし…



やがて足の速い左之助は私に追いついた☆←


「はぁ…はぁ……なんで諦めないんだよ……くそ！」


「悔しがっても無駄だな！俺はやる男だ！」


「意味わかんねーし…もういいや…」



すると、左之助が私のお腹を摑んで担ぎ出した。


「え！？ちょ…おい！」




しばらく歩くと、左之助は立ち止まった。

「ん？…お前、もしかして女か？」




い・ま・さ・ら(＾Ｏ＾)

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