るろうに剣心もう一つの伝説《瀬田宗次郎編》《京都大火編》《伝説の最後編》 (ページ24)

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☆リクエスト☆ ページ24

ある朝、宗次郎が熱を出した。

朝からなんだかテンションが高くて、はしゃいでるからおかしいなぁと思ってたら。

倒れた。←

取り敢えず布団を出して宗次郎を寝かせる。

「大丈夫？」

「大丈夫ですよ。風邪が移りますから離れててください。」

は？
こんな時こそそばに居てあげたいなぁって思ってたのに…

そんな私にそんな冷たい言葉をかけますか( ◜◡＾)←

「まぁいいよ…そこでずっと寝てるがいい。」

「…はい。」

一瞬宗次郎の表情が曇った。

それがいい意味だったら、すごく嬉しいけど…

でも、やっぱり飴と鞭は使い分けないとね！←

いつもいつも従ってばっかりじゃダメだ。

そう思って部屋を出た。

1時間くらい経ち、宗次郎を見に行った。

襖を開けてチラッと見ると、なんとうなされている。

聞いていると、「志々雄さん」が多いかな？

どんだけ縛られてるんだろう？
可哀想に……

すると、唐突に「A……」と言った。

「え？」

と、言ってしまった後に思わず口を手で塞いだ。

ここで起こしたら損するよね？

この後の寝言も…聞いてみて損はないっていうか…

うん、聞きたいです。←

足音を立てずにそっとそばへ行ってみる。

「A……A…。もっとこっちに来て…」

ちょっと動揺っていうか、迷ったけど…

宗次郎の手に触れてみた。

すると、大きな手で私の手を包み込んでくれた。

熱のせいで少し熱い。

以外とゴツゴツした手をしてるんだな…

顔が美少年だから、想像もつかなかった。

確かに指はスラッとしてて細くて綺麗だけど、女みたいな柔らかさはない。

その瞬間、宗次郎が目を開けた。

まだまどろんでいるのか、目が虚ろだ。

そして段々と私の顔に宗次郎の顔が近づいている。

「…え、あの…」

「静かに…」

「うん…」

そして私の唇に宗次郎の唇が触れると、そのまま顔を離してまた眠ってしまった。

なんだったんだろう…今の。
私もなんだか眠くなってきた。

宗次郎の隣で横になると、宗次郎の手を握り、ゆっくりと目を閉じた。

次の日の朝、私が高熱を出したのは言うまでもない。←