るろうに剣心もう一つの伝説《瀬田宗次郎編》《京都大火編》《伝説の最後編》 (ページ19)

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参什参ページ19

「急ごう。」

そう言って私の腕を引っ張って走り出す宗次郎。

「は！？どこ行くの！？」

そう聞いても宗次郎が振り返ることもなく、なんと京都に着いた。

まぁさっきの家がすぐそこだからそんなに疲れてないんだけど。←

「取り敢えず…どこかに泊まりますよ。」

何が何だかよく分からない。

…そんなこんなで、私達は取り敢えずどこかに泊まった。←

部屋に入り、一休み。

「ねぇ、そろそろ教えてよ。何があるの？」

宗次郎は私を見て、笑いながら説明し出した。

「…そういうことで、京都を焼き尽くす日が明日なんです。…といっても、もう日付けが変わってるんで、今日ですかね。笑」

「『今日ですかね。笑』じゃないよ！なにそれ、早く言ってよ！」

確かに前に剣心が志々雄の企んでることを簡単に説明してくれたのは覚えてる。

でもさ…それが今日なんて…。

心の準備ができてない。

どうしよう…。

「それじゃあ私達はどうするの？戦う？志々雄と戦う？」

「…まぁ、そうなりますね。」

なんていうか…もう宗次郎が敬語か敬語じゃないかなんてどうでもいい。

志々雄がどれだけ強いのかは知らないけど、宗次郎は負けないでほしい。

いろんな思いが頭の中をギュンギュンしてくらくらしてきた。

「ちょ…ちょっと、外行ってくる…」

「え？あぁ、はい。」

部屋の外へ出て、廊下を歩いていた時だった。

角を曲がった時に誰かとぶつかった。

「うわっ、ご、ごめんなさい…」

「いや、こちらこそ。大丈夫でござったか？」

ぶつかった人がよろけた私の背中を支えてくれた。

「あ、大丈夫です！…ござったか？」

今の時代、こんな言葉を使う人なんて言ったら…

「剣心さん！？」

「おろ？Aでござったか？」

ああ…そっか。
最後に宗次郎が名前をバラしちゃったんだよね。

「い、いやぁ…久しぶりだねぇ…」

あの時以来だよね。

剣心さん、逆刃刀が折れちゃって…それで私を助けられなかったんだよね。

「あ、逆刃刀、直った？」

「あぁ、これでござるか。直ったでござるよ。」

「よかったね！」

「…あの時は助けられなくて……申し訳なかったでござる…」

剣心さんは軽く頭を下げた。

「あぁー、いいよいいよ。取り敢えず私の部屋おいで？」

剣心さんは私の後をついて、私の部屋へ向かった。