人との違い ページ26
『えっと…それで､日本人の召喚者にしては見た目が…その､私の知ってる日本人からかけ離れているような…』
「あぁ､マサユキは髪を染めてるんだよ」
あー…なるほど
見た目高校生っぽいし…高校デビューってやつか…
「日本人と顔の作りが少し違うのは､ロシア系の血も混ざってるからだと思うよ」
この顔なら結構モテただろう
…羨ましいとは思っていない
『…年齢は？』
つい､冷たく言ってしまった
断じて顔面偏差値に腹が立った訳では無い
「えっと…こっちの世界に来てから1年以上経ってるから…17？」
何故か疑問形で答えるマサユキ
思ってた年齢よりは低かったな
『なんだ 年下か』
「え」
「え？！」
2人が同時に驚く素振りを見せた
あぁそうだ マサユキはともかく､リムルにも私の年齢を言ったことなかったか
「え…？15歳くらいの見た目だったから完全に年下だと思い込んでた…」
「お前本当に何歳なんだよ…」
『乙女に年齢を聞くのは失礼だよ』
まぁこれは言い訳だけどね
1度言わないと決めてしまったから引っ込みがつかないんだよ
「えっと…それじゃあAさん…？」
私の年齢の方が上だと知った瞬間､いきなり敬語で話し出した
『うむ』
私は少し巫山戯ながら言葉を返す
「まさか10代ってのは嘘で､本当は50歳くらいの…」
『リムルさん？聞こえてますよ？』
「い､いや何も言ってないよ？！」
でもまぁ､10代で17歳以上ってことはかなり限られてくるか
「Aー…魔王様ー…？」
地下室の扉の方からシルクの声が聞こえてきた
「あ､あぁ悪いな待たせてしまって」
『ごめん すぐ行くよー』
今日は私の家にシルクが泊まることになっている
もう国に帰る訳にはいかないシルクのために
これからはこの街がシルクの故郷だ
ゲルドさん達にも話は通してるから､あと少しでシルクの家ができるだろう
『漫画､あんまり読めなかったなー…』
「しばらくこっちにいるんだろ？時間は余るほどあるさ」
地下室にマサユキを残し､私達は外に出た
「急かすつもりはなかったんだけど…」
『いいよいいよ 今日はもう疲れただろうし､早く家に帰ろ！』
そう言って私はシルクの手を取って自分の家に向かって走り出す
リムルはその2人の後ろ姿を優しく見つめていた
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セイ - 最近は土日も仕事があって更新が遅くなりました...心のこもったコメント凄く励みになります！本当にありがとうございます！ (2020年7月19日 23時) (
レス) id: 8e72f4c5b9 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - 毎日毎日楽しみながら読んでます！更新頑張ってください！とっても面白いです (2020年7月17日 7時) (レス) id: 28d482e202 (このIDを非表示/違反報告)
セイ - ちょっと古いですけどDetroit Become Humanですかねー (2020年6月28日 23時) (レス) id: 8e72f4c5b9 (このIDを非表示/違反報告)
ロビン - ps4持ってるんですねっ！！私も持ってます！ちなみにオススメのソフトってなんですか？？？ (2020年6月12日 1時) (レス) id: 955356ab25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セイ | 作成日時：2020年5月29日 3時
