偽勇者 ページ25
「僕…いや､俺は…」
目の前の少年は尻もちをついたまま自己紹介を始めようとする
私は手を差し出して､彼を起こしてあげた
「あ､あぁ ありがとう…」
『いえ…』
なんとなく気まずい
「えっと､俺は"マサユキ" ちゃんとリムルさんに許可を貰ってここにいるよ」
ふんふん
マサユキねぇ…
…
ん？！
『に､日本人なんですか？！』
金髪なのに？！と続けようとしたが､私はそれは抑えておいた
よく見ると､金の鎧のようなものを着てマントを羽織っている
そのマントの後ろから剣の柄が見えた
「う､うん…そうだけど…」
リムルのような転生者だろうか
あまり日本人のような顔つきではない
…正直に言うと､かなりイケメン
見たところ､そこまで警戒するような相手ではなさそうだ
『あー…私はAです 同じく､日本人の…』
「え？！」
これまたマサユキもびっくり
きっと私と同じようなことを考えているだろう
真っ赤な髪なのに？！と…
『「…」』
気まずい…
なんだか悪いことをしたな
「あ､いたいた」
その時､突然後ろから声がして私とマサユキはビクッと同時に肩を震わした
「良かった 仲良くなれたみたいだな」
リムルが後ろから声をかけてきた
『ちょっとリムル…一言くらい教えてくれてもいいじゃない…』
「言う前にお前がサッサと行っちゃったんだろ？」
グッ…
「あの､リムルさん」
「ん？」
2人もかなり親しい関係のようだ
やはり同じ日本人だからだろうか
「この子って…」
「あぁ 紹介が遅れたな
此奴はA 日本人の転生者だ ちょっと鈍臭いところはあるが…実力も性格も申し分ないよ」
『褒めるのか貶すのかどっちかにしてくれませんかね？』
私の批判を無視して､リムルはマサユキの紹介を始める
「んで､こっちはマサユキ 召喚者で勇者をしている」
ほう勇者…
『…え？』
いや､それはちょっとやばいのでは？！
『大丈夫なの？勇者と魔王が仲良くしちゃって…』
「あ､勇者とかはネタなんで気にしないで大丈夫」
え､ど､どういうこと？
「おいマサユキ話をややこしくするな…」
「いやでも､そういうのはハッキリさせておかないと」
頭に？？？が浮かんでいる私を他所に､リムルとマサユキは2人で何か言い争っていた
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セイ - 最近は土日も仕事があって更新が遅くなりました...心のこもったコメント凄く励みになります！本当にありがとうございます！ (2020年7月19日 23時) (
レス) id: 8e72f4c5b9 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - 毎日毎日楽しみながら読んでます！更新頑張ってください！とっても面白いです (2020年7月17日 7時) (レス) id: 28d482e202 (このIDを非表示/違反報告)
セイ - ちょっと古いですけどDetroit Become Humanですかねー (2020年6月28日 23時) (レス) id: 8e72f4c5b9 (このIDを非表示/違反報告)
ロビン - ps4持ってるんですねっ！！私も持ってます！ちなみにオススメのソフトってなんですか？？？ (2020年6月12日 1時) (レス) id: 955356ab25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セイ | 作成日時：2020年5月29日 3時
