とんだ災難 ページ42
〜Aside〜
「も､申し訳ございません!!今すぐ替えの服を···」
お茶を零してしまったゴブリナは顔を真っ青にしてリムルに平謝り
あちゃー···って､待てよ？
「大丈夫だよ どうせ私服だし､スライムに戻って···」
『いやぁー！服が濡れちゃったねぇリムル！
帰って服を着替えないと!!』
私はリムルの言葉を遮ってわざとらしくリムルを立ち上がらせた
シュナ､頼まれてた事が上手く出来そうだよ
「え？ま､まぁ構わないけど···」
ゴブリナにお金を払い､私達は外に出た
「こんな失態をしておきながらお金を頂くなど!!」とかなり渋られていたけど
『すごく美味しかったです､ご馳走様!!』
出る直前､ゴブリナにお礼を言う
「どうしたんだ？いきなり···」
『何でもない何でもない！よし､こっちだよ！』
私はリムルの手を取って早歩きでシュナの言われた場所に向かった
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
執務館に着いた私はある部屋にリムルを連れて行った
始終リムルは私を怪しんでいたけど､バレてないバレてない···と思いたい!!
そこにはシュナとシオンが待機していた
広い部屋に､沢山の洋服
その時点で､リムルは気がついた
「お､おい まさか···」
「まぁ､リムル様！」
「いらっしゃって下さったんですね!!」
助けを求めるようにリムルはこちらに視線を送る
私はスっと目を逸らす
何度目だろう こんな状況は
すまない､私のせいではないんだ
「それではまず､この「ちゃいな服」とやらは如何でしょう?!」
「いえ､シオン 「ろりぃた」こそがリムル様にお似合いです!!」
私はリムルが着せ替え人形になっているのを眺めていた
あのデザイン画はリムルが巫山戯て描いたものだ
シュナの目につく場所に置いていたのが悪いな
《告:ユニークスキル「渡来者(コエルモノ)」の展開準備が完了しました》
お､よし行くか！
『じゃあリムル､行ってくるよ!!』
私はそう言って部屋を出た
リムルの驚いたような声が聞こえる
「え?!行くって何処···」
パタンとドアが閉まり､リムルの声は掻き消された
そうだな···街の人が巻き込まれたら困るし､ジュラの森で展開しようかな
そう考えて執務館から出る
賑やかな街を抜け､私は森へと向かった
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千尾(プロフ) - 最初から読みたいんですけどどこに行けばいいでしょうか？ (2021年3月18日 3時) (
レス) id: 0b1187e4b4 (このIDを非表示/違反報告)
セイ - ありがとうございます！ものすごく励みになるコメントめちゃくちゃ嬉しいです！ (2020年2月8日 1時) (レス) id: bc72cc58ab (このIDを非表示/違反報告)
藍羽 - 頑張ってください！楽しく読ませてもらってます、応援してます。 (2020年2月5日 0時) (レス) id: 779fc880ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セイ | 作成日時：2020年1月26日 2時
