記憶の片隅に ページ23
《…告:精神体の複製が完了しました…異常事態発生 自我の定着に使用する魔素量が著しく不足しています 全ての作業が完了すると思われる期間を計算…完了しました およそ"17ヶ月と13日"必要と推測…》
誰かの声
その声さえも聞こえない"無"の空間
暑くもない 寒くもない
ただ､自身の身体も､意思すらもない存在がいる
それが"存在"と称するべきかも怪しい
《…告:個体名リムルより､大量の魔素の供給を確認しました 計算を修正します…完了しました 作業終了までおよそ…"13時間"》
答えるはずのない主に報告を続ける機械
主が目覚めるその時を待ちわびながら
…とても幸せな夢を見た
その夢がなんなのか､誰だったのか
思い出せない
私は嫌な違和感を感じながら目を開けた
見知らぬ天井
開け放たれた窓からは､暖かい日差しと優しい風が吹いている
ギシギシと軋む体を起こす
何十年も眠っていたような気分
ふと､私がいるベッドに突っ伏して眠っている少女に気がついた
青みがかった銀の髪
息を飲むような美しさだった
その美しい少女の髪に触れた途端､ピンと張り詰めるような頭痛が私を襲う
『いっ…』
たった一瞬のこと
直ぐに頭痛は治まった
…しかし､この女の子
本当に生きているのか…？呼吸をしているようには見えないのだけれど…
《解》
『うわぁぁぁ!!』
頭の中に響き渡る機械のような声
唐突に聞こえたその声に､思わず大声で叫び驚いてしまった
《個体名リムルは､主様(マスター)の不足していた魔素を補うため､大量の魔素を消費した模様 短時間で自身の8割以上の魔素を消費したため､スリープモードへと移行しました》
…あー
寝起きでそんな難しいことを言われましても…
…っていうか､貴方は誰？
《…私はアラル 貴方様の忠実な下僕であり…私にとって､大切な相棒(パートナー)です》
唐突に人間らしい話し方をしだしたアラルとかいう人の声
…よく分かんないけど…まぁそれは置いといて
えっと…この…リムル､だっけ？
確か私のために自分の魔素を消費したとか…
この子はなんで私のためにそんな行動をしたの？
見ず知らずの赤の他人に…
《…》
…黙っちゃった
どうしよう 早く家に帰らない､と…
…あれ？
家って…どこだっけ…？
それに…私は…
誰…？
《…》
その問いにも､アラルは何も答えてくれなかった
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夢見る雀(プロフ) - ざっくりですけど…続編へのリンクの繋げ方 �，泙哉岾以圓�URLをコピーします ��番外編へ繋げたい小説に戻って下らへんにある『続編へのリンク』に そのコピーしたURLを張ります。 �な歛犬靴燭薀献礇鵐廚任�るようになってます。 (2020年11月2日 9時) (
レス) id: 0fa8b8a2e1 (このIDを非表示/違反報告)
セイ - コメントありがとうございます！コメを見返していると、よく見る名前があって嬉しく思いました。長い間読んで下さってありがとうございます！ (2020年10月11日 4時) (レス) id: 8e72f4c5b9 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - 完結おめでとうございます！！とっても面白かったです (2020年9月25日 7時) (レス) id: 3817d43169 (このIDを非表示/違反報告)
セイ - もし気が向けば投稿するかもしれませんが､まぁこれから１ヶ月ほど仕事の都合で多忙なので、もし投稿するにしても１ヶ月半ほど先ですかねぇ… (2020年9月24日 23時) (レス) id: 8e72f4c5b9 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 番外編などを投稿する予定はありますか？ (2020年9月24日 17時) (レス) id: cb8f70d9ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セイ | 作成日時：2020年8月15日 1時
