魔王の関係 ページ3
アラルとの会話は俺には聞こえなかった
だがその表情で良くないことだということだけは分かる
「…悪いな なんか取り込み中だったみたいで…」
『…あ､いいよ別に 大したことないから』
そう言って愛想笑いを浮かべるAは､既に俺の知ってるAではなかった
『それで､わざわざ訪ねてきたってことは何か要件があるんだよね？』
「…おいおい しらばっくれようってのか？」
その時初めてギィが口を開いた
俺は内心ヒヤヒヤしている
Aは何故かギィを良く思っていない
…所謂仲の悪いってことだ
大丈夫かな…？
『…何が言いたいのか､よく分からないのだけれど』
俺に対する視線とは違う､冷ややかな目
魔王の威厳すら感じる
ギィは立ち上がり､間にあった机に片足を乗せて､まるで極道のような睨みをきかせる
Aは全く意に返さず足を組んでギィを睨み返す
「…おいギィ 大概にしろよ？」
そう言ったことも束の間
ギィはAの顎に手をやり､無理矢理顔を近づけさせた
所謂"顎クイ"
「何企んでやがる？」
パッと見はカップルのような見た目だが…
今にも斬りかかりそうな殺伐とした空気が辺りを漂っている
『…へぇ 私にまでそんなことするんだ そういやあんた､魔王レオンにも"抱かせてやる"とか言ってたよね？男女関係なく手を出す癖､治した方がいいと思うよ？相方のヴェルザードさんが何て言うかなぁ』
軽蔑したような目で見つめ返すA
軽く脅しもかけている
「おい､お前達いい加減…」
ガシャァーーーン！！！
俺が止めようとした瞬間､ギィとAの間に人一人分はありそうな大きさの斧が振り下ろされた
一瞬何が起こったのか分からなかった
ギィは素早く躱していたようで､いつの間にかソファに座り直して紅茶を啜っている
「…警告 もし次､主様(マスター)に下賎な手で触れるような行動をすれば､その指1つ切り落とします」
その斧の正体はアラルの腕だった
二の腕の先から斧へと姿を変えている
『…アラル？城を壊すのは良いけど､人の分身体を無断で魔改造しないでくれないかな？』
「以後慎みます」
そう言って元の華奢な腕へと変わる
「城を壊すのは良いって…直すのは俺なんだが…」
そう言いながら､いつの間に現れたのかジャンヌが掌から出した黒い煙が破壊された部分を覆い出す
煙が晴れる頃には､壊れた部分は元の姿に戻っている
便利な機能だ
シオンやミリムが壊した所もこれで直せたらいいのだが…
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夢見る雀(プロフ) - ざっくりですけど…続編へのリンクの繋げ方 �，泙哉岾以圓�URLをコピーします ��番外編へ繋げたい小説に戻って下らへんにある『続編へのリンク』に そのコピーしたURLを張ります。 �な歛犬靴燭薀献礇鵐廚任�るようになってます。 (2020年11月2日 9時) (
レス) id: 0fa8b8a2e1 (このIDを非表示/違反報告)
セイ - コメントありがとうございます！コメを見返していると、よく見る名前があって嬉しく思いました。長い間読んで下さってありがとうございます！ (2020年10月11日 4時) (レス) id: 8e72f4c5b9 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - 完結おめでとうございます！！とっても面白かったです (2020年9月25日 7時) (レス) id: 3817d43169 (このIDを非表示/違反報告)
セイ - もし気が向けば投稿するかもしれませんが､まぁこれから１ヶ月ほど仕事の都合で多忙なので、もし投稿するにしても１ヶ月半ほど先ですかねぇ… (2020年9月24日 23時) (レス) id: 8e72f4c5b9 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 番外編などを投稿する予定はありますか？ (2020年9月24日 17時) (レス) id: cb8f70d9ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セイ | 作成日時：2020年8月15日 1時
