魔王と勇者 ページ13
〜勇者カケルside〜
レイモンドの精霊の魔法で､魔王の城の門は簡単に吹き飛んだ
「やりぃ！」
「門兵も置いていないなんて､かなりチョロそうだな」
これなら魔王も簡単に退治できる
「よぅし！行くぞ！！」
ガッシュがそう叫んで城の中へと駆け込んでいった
それ俺の台詞…
「…まぁいいや 皆行くぞー」
そう一声かけ､城の中へと足を踏み入れる
電灯はあるようだが､光は灯されていない
少しだけ触れてみると､まだ少し熱を感じた
先程まで付いていたのだろうか…？
その時､目の前に小さな青い炎が現れた
フワフワと揺れ､廊下をゆっくりと移動し始める
まるで俺達を誘い込むように…
「…どうする？」
「罠じゃないかしら…」
…いや､こういう時ゲームの主人公なら…
「罠だろうがなんだろうが､かかってこい！俺達の力があれば魔王の罠だって簡単に突破できるさ！」
決まった…
「…そうだな！」
「俺達は勇者一行だ 罠なんかに屈しねぇぞ！」
くぅ〜！これだよこれ！ラスボスを直前にした勇者達の絆！
俺は人生に1度は言ってみたかった台詞を言えたことの満足感でいっぱいになり､意気揚々と青い炎に着いて行った
ある大きな扉の前で､その炎は消えた
ここか…
「…よし､せーので開けるぞ」
「あぁ …せーのっ！」
ギィィ…
重たく厚い扉を開けると､そこには数名の人間…いや魔人と大きな狐がいた
淡く､赤い髪の小柄な少女
黒髪に白いメッシュの入った少年
そして…
「お前が"炎の守護者(フレア・ガーディアン)"魔王Aだな！！」
血のように真っ赤な髪の女性
古びた玉座に座り､傍に座っている狐を撫でている
風格がまるで違い､少し寒気すらした
「我らはステラ国直属の勇者だ！世界と人類の平和の為､お前を討伐する！」
かっこいい…！
ゲームのような台詞
何度も見たことのあるような臭い台詞だが､厨二臭いその台詞はとても気分がいい
さぁ…ここで魔王はなんと言うんだ？
"よく来た勇者達よ だが貴様たちはここで終わりだ！"
"くっ…我も今ここで死ぬのか…"
うーん楽しみだ！
…しかし､予想は全て外れた
『…』
無反応
何も言わず､ただ蔑んだように俺達を見つめている
ただ､周りにいる魔人達の視線は確実な殺意だった
魔王が撫でている狐も､牙を剥き出しにして今にも襲い掛かりそうな形相
「どうした魔王！怖気付いて言葉も出ないか！」
ガッシュが煽るように叫ぶ
傍に控えていた赤毛の少女の眉がピクリと動いた
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夢見る雀(プロフ) - ざっくりですけど…続編へのリンクの繋げ方 �，泙哉岾以圓�URLをコピーします ��番外編へ繋げたい小説に戻って下らへんにある『続編へのリンク』に そのコピーしたURLを張ります。 �な歛犬靴燭薀献礇鵐廚任�るようになってます。 (2020年11月2日 9時) (
レス) id: 0fa8b8a2e1 (このIDを非表示/違反報告)
セイ - コメントありがとうございます！コメを見返していると、よく見る名前があって嬉しく思いました。長い間読んで下さってありがとうございます！ (2020年10月11日 4時) (レス) id: 8e72f4c5b9 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - 完結おめでとうございます！！とっても面白かったです (2020年9月25日 7時) (レス) id: 3817d43169 (このIDを非表示/違反報告)
セイ - もし気が向けば投稿するかもしれませんが､まぁこれから１ヶ月ほど仕事の都合で多忙なので、もし投稿するにしても１ヶ月半ほど先ですかねぇ… (2020年9月24日 23時) (レス) id: 8e72f4c5b9 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 番外編などを投稿する予定はありますか？ (2020年9月24日 17時) (レス) id: cb8f70d9ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セイ | 作成日時：2020年8月15日 1時
